ご訪問ありがとうございます。

今日から新年度。
そして、新元号が発表されましたね。

令和

柔らかな響きだなと思いました。
昭和と似ていることもあって、すぐに
なじみそうな気がします。





今日は子どもの話です。


子育てとは自分育てとは

その通りだなぁと思います。


だけど、周りの人に助けられて

育てていただいているのも確かです。


我が子には、8年間お世話になった

塾の先生がいます。


小学3年生の終わりに、

子どもと話し合って、中学受験をすると

決めた時、どの塾にしようか迷いました。


進学実績のある地元では有名な塾に

通わせたい。

でも、仕事をしているので送迎は無理。

バスで出るにも授業時間に間に合わない。


そんな時、ジョギング中に見た電柱の看板。

ここなら通えそう。

場所を確認して、ホームページを見ました。


ちょっと変わった先生っぽいけど、

自分で通える場所というのは大きい。


入塾テストは難しそうだけど

資料を取りに行って良さそうなら

受けてみようかと子どもに声をかけました。


意外なことに、子どもはぶっきらぼうな先生の

テストを受けてみたいと言い、

塾に通えることになりました。


それから8年。


色々ありました。

今思えば、時間が経ったからなのか、

大学受験に比べたら

中学受験も高校受験も楽だったかも

と思えますが、当時はその時々が

つらくて仕方なかった。


心配だし、結果が出るまで落ち着かないし

これはどこの親御さんでも同じですね。


親は口を出さない


塾の先生の言葉をこの9年間心がけてきました。


良かったのか、悪かったのか

正直言ってわかりません。


勉強は?

勉強したの?


何度言いかけたことか。


自分も言われて嫌な言葉でしたから、

言い方を変えてみたり、やる気を起こす

言い方は何かと試行錯誤を繰り返しながら

見守って過ごしていました。


流石に大学受験直前は思わず

大丈夫なの?と言ってしまったことも。


先生とは年に数回の面談でお話する程度

でしたが、いつも子どものことを冷静に

見ていただいてるのだなと安心していました。


感情表現がストレートな先生なので、

中学受験で色々あった時も

「申し訳ありません」と深々と頭を下げられ

高校に合格した時も喜んでくださいました。


そして大学受験。

高校3年に上がるタイミングで、

理系の塾へ移動するため退塾することに

なりました。


その時も先生は「いつでも来ていいですよ」

と言ってくださいました。

受験期のいよいよという最後の一カ月。

志望校についてどうしても先生のご意見を伺い

たくて、子どもから先生に連絡させ、相談にのっていただきました。


親は安全を求め、本人はチャレンジしたい。


その時の先生の言葉。

「お母さん、保険をかけちゃいけませんよ」


やっぱりそうですよね…。


子どもの進路、子どもが決めた学校に口出し

しないようにと思っていたのに、大学受験で

とうとう出てしまいました。


わかってはいても、結局安心したいんですよ。

親が。


先生のお言葉に背中を押してもらい、

子どもはチャレンジしました。


出願の時に「これでいいのね」

と言うと、

「どれもダメだったとしても後悔しない」

と言いました。


「わかった」と言ったものの、

往生際の悪い私はモヤモヤしていました。


とは言っても、出願したらもうどうしようもない

ので、運を天にお任せしました。


その間にも何度も気持ちが不安定に

なりながら、


そんな時に

人は選ばなかった道を選んでいれば

と後悔しがち。

でもその時選んだ道がその時はベストな選択

なのだと言う言葉を知り、

どのような結果が出ても受け止める覚悟が

できたのを覚えています。


結果、無事合格をいただき、

先生に最後のご挨拶に伺いました。


先生はそれまで見たことのない満面の笑みで

「合格おめでとう」

「親御さんへ一日数分でいいから

連絡するんだよ」

「またいつでも来ていいですよ」

と言ってくださいました。


塾の駐車場で待っていると、

中から怒鳴り声が聞こえてきたり、

他のお母さんから

「今日授業中にひどく怒られてたって。家で落ち込んでなかった?」と情報を聞いて心配になったりして、続けても大丈夫なのかと思ったこともありました。


先生も年齢を重ねて柔らかくなったのか、

大学生へ自主性を重んじてくださったのか。


本当に頼りになる先生でした。

人は色々言うかもしれないけど、

人は関係ない。


私たち親子が納得いく結果が出ました。

これから自分が過ごす場所で花を咲かせて

自分の人生を歩んでいければいい、そう思います。


子どもの尊敬する人は塾の先生というメモを

見て、嬉しかったり寂しかったり。


でも、多感な時期に出会えて良かった大人

であることは間違いないです。


感謝、感謝です。

ありがとうございます、先生。