「なんで学校に行かないの!?」 「いい加減にして!」 「もう疲れた...」

こんな言葉、口に出したことはありませんか? あるいは、心の中でつぶやいたことはありませんか?



こんにちは。思春期・不登校のキャリアをサポートしている国家資格キャリアコンサルタントのかんぴょうです。



私自身も高校時代に不登校を経験し、その後、2人の息子も不登校になりました。長男が不登校になった時の私は、まさに"暗闇のトンネル"の中。部屋から出てこない息子、話しかけると暴れる息子...。毎日イライラして、時には息子につかみかかったこともありました。


あなたは一人じゃない

今このブログを読んでいるあなたも、似たような感情を抱えているかもしれませんね。

「子どもが不登校になって、毎日イライラしてしまう」 「怒りをコントロールできない自分が怖い」 「このままでは親子関係が取り返しのつかないことになるのでは...」

大丈夫です。あなたは決して一人ではありません

不登校の子どもを持つ親の約8割が「イライラや怒りを感じる」と答えたという調査結果もあります(※私のカウンセリング実績より)。それは当然の感情なんです。


この記事があなたに届けたいこと

「不登校の子どもにイライラする自分を責めないで」

それが、この記事で一番伝えたいメッセージです。

そして、このブログを読むことであなたは以下のことを知ることができます:

  • イライラの本当の原因と向き合う方法
  • すぐに実践できるイライラ解消法
  • 子どもとの関係を修復する具体的なステップ
  • 同じ悩みを抱える親たちの体験談と解決策
  • 自分自身を大切にしながら子どもをサポートする方法



私が体験した変化

初めに不登校になった長男の時は、毎日が自分責めと後悔の連続でした。でも次男が不登校になった時は、不思議と心が穏やかでした。

その違いは何だったのでしょうか?

それは、私自身の心の在り方が変わったからです。

子どもの不登校と向き合う中で、私は気づいたのです。子どもを変えるのではなく、まず親である私自身が変わることの大切さに。

この記事では、私の実体験と専門知識をもとに、不登校の子どもを持つ親のイライラと向き合い、乗り越えていくためのヒントをお伝えしていきます。

少し長い記事になりますが、あなたの心が少しでも軽くなり、親子関係に光が差し込むきっかけになれば嬉しいです。

「不登校の親がイライラしてしまう本当の理由」はどこにあるのか、見ていきましょう。

 

 

今回は、不登校の親御さんが感じるイライラについて、よくある「対処法」ではなく、その根本的な原因に踏み込んでいきます。原因がわかれば、対策も変わってきますよ。






身体的な要因:隠れた疲労とストレスホルモン

意外かもしれませんが、イライラの原因の一つは純粋に「身体的な疲れ」です。

不登校の子を持つ親の多くは、睡眠不足や食事の乱れに悩まされています。私も長男の不登校中は、夜中まで対応策を調べては、朝早く起きて声かけ...という日々でした。

一例として、ある母親は「特に午後3時〜5時の時間帯にイライラが爆発する」と語っていました。これは血糖値の変動や疲労物質の蓄積が影響していることが多いんです。

身体的なサインに気づいていますか?

  • 肩や首のこり
  • 頭痛やめまい
  • 胃の不調
  • 慢性的な疲労感

これらの症状がある場合、イライラの原因は「考え方」ではなく、単純に「身体の悲鳴」かもしれません。



親のキャリア・アイデンティティの喪失感

「子育てに専念して会社を辞めたのに...」 「もっと自分の時間があると思っていたのに...」

特に専業主婦やキャリアを中断した女性に多いのが、自分の人生の選択への後悔やアイデンティティの喪失感です。

私が相談を受けたケースでは、「子どものために仕事を調整したのに、毎日家にいる子どもを見ると『私の犠牲は何だったの?』と思ってしまう」と打ち明けてくれた方がいました。

 

 

私自身も大学生の頃に長男を出産しました。

もちろんこの選択をして良かったと思っていますが、

そのために失ったものというのもたくさんありました。

 

「この子のためにこんなに頑張ったのに・・・」

 

この「自分の人生の犠牲」という感覚が、子どもへのイライラに変わることがあるのです。

予測不能な日常がもたらす制御不能感

人間は「予測できる」ことに安心を感じる生き物です。

不登校の状況は、親の予測や計画を狂わせます。「今日は学校に行くかな?」「明日は起きてくるかな?」と常に不安定な状態。

この「コントロールできない」感覚が、人間の脳に大きなストレスをもたらし、イライラの原因になるのです。

実体験として、長男の不登校中は「今日は学校に行くかもしれない」という期待と「やっぱり行かなかった」という失望の繰り返しで、感情のジェットコースターに乗っているようでした。

 

具体的な対人関係のストレス

「学校からの電話が怖い」 「担任の先生の目が気になる」 「夫が状況を理解してくれない」

イライラの原因は、ぼんやりとした不安ではなく、具体的な対人関係にあることも多いです。

特に注目すべきは家族内の関係性。パートナーとの温度差や、他の兄弟姉妹への対応の難しさなど。私の場合は、長男の不登校中、次男への接し方にかなり悩みました。

あるシングルマザーの方は、「職場の人には話せないし、実家の親からは『厳しくしつけろ』と言われるし、孤独感でいっぱいです」と語っていました。このような孤立感もイライラの大きな原因になります。

 

イライラの「目的」を知る

これは意外な視点かもしれませんが、実はイライラには「目的」があります。

心理学的に見ると、イライラや怒りは「何かを変えたい」「何かを守りたい」という欲求の表れです。

例えば:

  • 子どもの将来を守りたい
  • 家族の秩序を保ちたい
  • 自分の価値を認めてほしい
  • 楽になりたい

私自身、長男にイライラしていた時、その奥には「この子の将来が心配で、何とかしてあげたい」という愛情がありましたが、皆さんはどうでしょうか?

 

 

イライラの原因は「考え方が悪い」というシンプルなものではなく、身体的・心理的・社会的な様々な要因も絡み合っているのです。

次のセクションでは、このイライラが子どもにどのように伝わり、どんな影響を与えるのかについて、具体的な事例とともにご紹介しますね。

 

 

ではではまたね☺️




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