導入
「届出さえ出しておけば大丈夫。」
そう考えていませんか?
映像送信型性風俗特殊営業では、必要な届出を行うことはもちろん重要です。
しかし、届出を提出しているから、どのような記載内容でも問題ないというわけではありません。
単純な記載ミスと、事実と異なる内容を届け出ることは同じではなく、内容によっては法令上の問題につながる可能性があります。
今回は、「書類不備」と「違反」の違いを含め、届出内容を正確に作成する重要性について解説します。
すべての書類不備が直ちに違反になるわけではない
まず大切なのは、書類に不備があったからといって、すべてが直ちに違反になるわけではないという点です。
例えば、
・単純な記載漏れ
・誤字や転記ミス
・添付書類の不足
・記載方法の修正
などであれば、提出時の確認や補正によって対応するケースがあります。
「書類不備=即違反」と考える必要はありません。
問題になるのは「事実と異なる届出」
注意が必要なのは、単純なミスではなく、営業の実態と届出内容が異なっている場合です。
例えば、
・実際とは異なる営業所を記載する
・営業内容について事実と異なる記載をする
・必要な事項を意図的に記載しない
など、届出の内容そのものに問題がある場合です。
届出書は、行政に対して営業の実態を届け出るための公的な書類です。
「とりあえず受理されればいい」という考え方で作成するものではありません。
変更したのに届出をしない場合も注意
最初の届出が正しくても、その後に営業内容が変わることがあります。
例えば、
・営業所を変更した
・届出事項に変更が生じた
・営業を廃止した
といった場合です。
風営法上、一定の変更等については届出が必要になります。
つまり、最初の届出だけ正しくしておけば、その後は何もしなくていいわけではありません。
「前と同じだから大丈夫」という自己判断は避ける
オンラインでの営業は、事業内容が変化しやすい特徴があります。
新しいサービスを始めたり、営業方法を変更したりすることもあるでしょう。
その際、
「少し変えただけだから届出はいらないだろう」
と自己判断してしまうのは注意が必要です。
変更内容によって手続きの要否は異なるため、変更する前に確認することが重要です。
受理されたことと内容が適法であることは別問題
ここも誤解されやすいポイントです。
映像送信型性風俗特殊営業は「許可」ではなく「届出」です。
書類が受理されたことをもって、行政が営業内容のすべてについて「問題ありません」と保証したことになるわけではありません。
届出後も、事業者自身が法令を守って営業を続ける必要があります。
書類作成で大切なのは「実態との一致」
届出書を作成するときに最も大切なのは、きれいな文章を書くことではありません。
重要なのは、
・実際の営業内容
・営業所
・届出事項
・添付資料
などが、実際の営業実態と一致していることです。
書類だけを整えるのではなく、事業の実態を整理してから届出書を作成する必要があります。
専門家が書類作成前のヒアリングを重視する理由
行政書士が届出書を作成するときは、いきなり書類を書き始めるわけではありません。
まず、
・どのような営業を行うのか
・どこを営業所とするのか
・現在どの段階まで準備しているのか
・届出事項に変更予定はないか
などを確認します。
これは、届出書と実際の営業内容を一致させるためです。
書類作成そのものより、作成前の整理が重要になるケースもあります。
まとめ
映像送信型性風俗特殊営業では、書類に不備があったからといって、すべてが直ちに違反になるわけではありません。
しかし、事実と異なる内容を届け出たり、必要な変更届を行わなかったりすれば、法令上の問題につながる可能性があります。
大切なのは、
「届出を出したか」だけではなく、「実態に合った正しい届出になっているか」。
営業開始時だけでなく、営業内容を変更するときにも届出事項を確認し、適切な状態を維持していくことが重要です。
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