大分県少年の船40周年記念大会2~パネルディスカッション~ | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

Happy Holidays!

 

こんばんは、なないろベース事務局&大分県連合青年団団長のタカッチ親方です!

クリスマスですが、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、先日ご紹介した「少年の船40周年記念大会」。

▽前半(開会式典・基調講演)まではご紹介いたしました。

 

<第1部:開会式典>

YouTube動画→https://youtu.be/ZTWkqdwqaAw

  

<第2部:基調講演>

YouTube基調講演 動画→https://youtu.be/wrpUXgTrpsw

  

ありがたいことに、青少協理事の皆様から、「よく記録できているね!すごいね☆」とご好評をいただきましたm(__)m

ありがとうございます☆

さあ、大変お待たせいたしましたが、最後の第3部:パネルディスカッションの模様をご紹介いたしますm(__)m

(※動画については後日制作してご紹介いたしますm(__)m)

<出演者>

[コーディネーター]

・高見 大介  氏(日本文理大学人間力育成センター)

[パネリスト]

・宮迫 敏郎  氏(大分県生活環境部部長)

・中野 浄昭  氏(第26回~35回運営委員長)

・穴見 友香里  氏(第38回~40回運営委員)

[コメンテーター]

・小手川 和彦  氏(大分県少年の船実行委員会会長)

・北見 靖直  氏(国立阿蘇青少年交流の家)

 

<1.パネルディスカッションのテーマ>

(高見氏)

 ・「少年の船のこれから10年、50周年に向けて」、語り合いたい。

 ・未来=人々が気にするところ

  →Ex:「国家百年の計」…三世代先までを見据えた計画。

<2.自己紹介・船と関わるきっかけ>

(中野氏)

 ・子ども会所属→中高生の指導

 ・少年の船の会会長→少年の船に一度でも関わったメンバーが所属。

 ・実家がお寺→お寺で子どもキャンプ開催(子どもからの要望)

 ・船:父が第1回リーダーとして乗船したことがきっかけで関わり始めた(親子二代で乗船)

  →第5回:小6で初乗船、第15回:生活係リーダー、第26,27回:レク係、第28回~:運営委員長

(穴見氏)

 ・理学療法士として県南で働く。

 ・子ども会所属。

 ・船:姉が落選→第23回:小6で初乗船、当時の班長に憧れ、以後船に関わる。

<3.船への想い>

(宮迫氏)

 ・今年初乗船だが、大変な事業だと感じた。

 ・人とのつながりを感じた。

 ・大人も含め、体験しないと分からないことがあると感じた。

(高見氏)

 ・パネリスト3氏のお話を聞いて感じたのが、「ひょんなきっかけで始まった」人の方が長続きしているこそ(「我こそは!」と積極的ではなく)

  →Ex:アフガニスタンで長年活動された中村哲先生…「海外で蝶を見たかった」という些細な理由で、長年の活動が始まった。

 

<4.船の魅力>

(穴見氏)

 ・班長(高校生)時代=第1回目の団員(小学生)受付で、自分が団員時代にお世話になった班長との再会が嬉しかった

 ・失敗や悔しさをスタッフ同士で励ましあう

 ・係や立場が変わると、視点が変わり、自分が成長する。

(高見氏)

 ・家庭、職場、学校以外でも居場所があることがうかがえる。

(中野氏)

 ・出港:親も泣く→帰港:子どもが涙&親も涙→スタッフもやりがいの涙を流す。

 ・大きな船体&500人レベルも乗れる船はそんなにない!

 ・異世代交流→「可愛い子には旅をさせよ」

 ・同じ志を持つ仲間が、次年度へつながる。

(高見氏)

 ・少年の船を各方面で紹介→船を知らない方から質問攻めにあう→船のよさを分かり合えるようにしたい。

(中野氏)

 ・船での過程が大切→揺れながら、苦しみながら、逃げ場のない環境での体験

 

<5.船の課題、問題意識>

(宮迫氏)

 ・ひきこもり・不登校・いじめ認知件数、そして子どもの貧困率が多くなっている社会問題あり。

 ・個別にカスタマイズされた支援や要望が多い→予算編成の問題もあり、優先順位をつける必要あり。

 ・手段が目的になっていないか(船を動かすことが目的となっていないか)確認する必要あり。

 ・50~60年続けるには、毎年の振り返りが必要。

 

<6.小学生団員同士のトラブルについて、トラブルに他人がサポート・介入することについて>

(穴見氏)

 ・初対面=いざこざあって当然←班長・リーダーが問題解決に携わる。

   ⇒「乗り越えてこその船!」という理解が大切。

(中野氏)

 ・年々トラブルやいざこざが増えていると聞く。

 ・班長&副班長が、団員によく寄り添っている

  ⇒一緒に乗り越えていきたい!

(宮迫氏)

 ・「オンリーワン」で大切に育てられた世代→何かトラブルがあるとすぐにサポートを求める。

  ⇒だからこそ、船はトラブルを乗り越えて頑張る場!

(中野氏)

 ・船に乗って、人生に活かしたい。

(穴見氏)

 ・支援が必要なのは、どの子も同じ。

 ・教諭など専門職が多くなると、学校と同じ環境になってしまう

 ・自分たちで集団生活できるような船になってほしい。

(高見氏)

 ・地域のおじさんおばさん&兄姉のように、各世代の人が乗っている環境がよい。

  →一緒に親身になって解決する(教諭のようにプロではなく、生活・社会で生きる上での解決方法を学ぶ

 

<7.今年乗船の班長(高校生)へ質問>

班長には、赤い紙と青い紙とを配布。

各質問に、はい(赤)といいえ(あお)を提示する。

(Q1)「船は人生を変えた?」→大半が「はい」

   →Ex:乗る前「進路決まっていたい」→乗船中の帰りのまとめで、大分と沖縄の違いを学習→乗船後「大分についてもっとよく知りたい」

(Q2)「将来の夢はある?」→半々

   →Ex:世界に出て貧困の地域で教師になりたい(そのために、英語を学び、色んな人とふれあいたい)

(宮迫氏)

  ・グローバル人間に必要なこと3つ→「言語」、「ロジック(相手の論理を知る)」、「プレゼン能力」

(Q3)「また船に乗りたい?」→全員「はい」

(Q4)「船に乗るのは、『子ども(団員)の成長のため』or『自分自身の成長のため?』」→大半が「自分自身の成長のため」

(Q5)「家庭や学校以外に、親しい大人(年上)がいる?」→全員「はい」

 (Q6)「〃、年下の面倒を見ている?」→大半が「はい」

(高見氏)

 ・「少年は必要とされると大人になる」

 ・大分は子どもと大人の距離が近い(東京「知らない大人にははなしかけないこと」の教育)

 

<8.未来に向けての課題>

(宮迫氏)

 ・安心&安全を最優先

  →万が一のトラブル発生の場合、各メンバーに責任感を与えてしまう。   

(中野氏)

 ・班長&副班長は大変→その分、達成感あり!

  →男子の班長&副班長希望者が極端に少ないのが課題。

 ・子どもたちの命を預かる意識を持つ。

(穴見氏)

 ・船にはルールが多いが、それがないと大変なことになる(事故につながる)

 →ルールの中でやり遂げる達成感を感じ、それを教えていきたい(自由=実は危ない

(高見氏)

 ・「ルールはしばりつけるためになるのではない、みんなを守るため」と船で教えていたのが印象的だった。

 ・「安全管理」「保護者の理解」「地域での活躍」の3つが課題(のちほどコメンテーターに意見求む)

 

<9.パネリストから最後に一言>

(高見氏)

 ・調査でアイヌ青年から学んだ言葉「ウレシバ(学びあい)

  →アイヌ民族の中では、お互いに学びあうことを大切にしている。学びあい=未来につながる

  ⇒先生がいない、お互い教えあう環境を大切に。

(宮迫氏) 

 ・これからもルールを大切にしたい。

 ・船=みんなのチャンス

(中野氏)

 ・少船応援団員、永遠に。

 ・少年の船ブログを見てほしい(船の期間中は1日1万以上のアクセス!)→https://oita-shosen.hateblo.jp/

(穴見氏)

 ・経験の場をつなごう+スタッフがいないと続かない

(高見氏)

 ・リテラシー(読み書きそろばん)ではなく、「コンピテンシー」(汎用能力)を大切に。

 ・「会得して磨く」→多くの人と出会おう。

 ・船を守る、育てる、成長させるのは、私たち。  

 

<10.コメンテーターから一言>

(北見氏)

・リスクマネジメント

  →①「よいプログラムを練ること」(ルールだけでは×。無駄にルールを増やすのではなく、プログラム自体に無理がないかを見直そう

    ②「愛があること」(信頼関係を築く)

・保護者を巻き込もう→SNSで情報共有、親も成長する。

価値観を変えよう!(ボランティアについて職場の理解を得るなど)

子どもを育てる→面倒なことをしないといけない。

大人の生きざまを子どもは見ている→恩返しを大切に。

 

(小手川氏)

必要とされる少年の船に成長させる

 →①県民にPRする場づくり、②支えられる場づくり、③乗船体験者・サポーターづくりの組織化

②小中高大社会人の相互交流の深化・発展

 →①小中高と、それぞれ近くに憧れの存在(ロールモデル)があること=「斜めの関係づくり」

船の体験をもとに、新たな旅立ちを励ます&元気な大分県づくり

 →①「体験(想い出)⇒経験(知恵)にする」、②中高生リーダーづくり

以上です!

 

船について、たくさんの意見が交わされました。

その中でも青年団活動にも参考になる意見もあり。

「たくさんの人と出会って会得する」、「近くに憧れの存在(モデルロール)を作る」、「互いに学びあう(ウレシバ)」、「様々な課題を一緒に乗り越える大切さ」などが特にそうですね☆(親方の主観)

 

少年の船のみなさま、貴重な学びの場をありがとうございましたm(__)m

最後に、少年の船の合言葉。

みんな、元気~?

元気ーーー!!

おわり

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