救命講習@おおいた豊後大野ジオパーク | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

こんにちは!

なないろベース事務局&おおいた豊後大野ジオパークジオガイドのタカッチです。

 

昨日は、豊後大野市役所で普通救命講習に参加。

おおいた豊後大野ジオパークジオガイドの会主催です。

ガイドの際、思わぬ事態が発生した際に救える命を大切にしたい…そうした思いでの開催です!

豊後大野市消防本部の職員の方から、胸骨圧迫・AED・異物の除去・止血法について学習。

大切な内容ですので、みなさまにも動画をメインに救命法について共有いたしますm(__)m

 

▽救命講座のダイジェスト動画YouTubehttps://youtu.be/jhCk8gOeTk8

 


↑こちらの動画をご覧いただけば、おおよそのポイントが押さえられると存じます。

 ご参考の一助となれば幸いですm(__)m

 

以下、静止画&文書にて要点整理。

 

<1.応急救護の大切さ>

・人命は、少しでも早い時間に救護をしないと、生存率が一気に低下する。

 →救急車の到着時間…全国平均9分、豊後大野市8分

 →人命にとってかなり長い時間のため、少しでも早く長く応急救護が必要。

▽動画にてその大切さを学習

 

<2.胸骨圧迫・人工呼吸>

・かつては「心臓マッサージ」と呼ばれていたが、現在は「胸骨圧迫」と呼ぶ。

 (心臓マッサージは、医師が胸を開削し、心臓に直接触れてマッサージする行為を指すため。)

・目的:心臓が停止されていると思われる方に対し、心臓のポンプ機能を蘇生させる。

 →心停止直後の場合、患者の口にはまだ酸素あり→その酸素を少しでも早く体内に回すための行為。

 

[胸骨圧迫・人工呼吸の6ステップ]

(1)「周囲の安全確認&確保」

 ・二次災害の防止…Ex:道路上で倒れている→車に轢かれぬよう、道路外の安全な場所に患者を避難させる。

 ・救護を行う者の安全確保も忘れずに。

 

(2)「意識の確認」

 ・徐々に大きな声で意識確認(いきなり大きな声は患者を驚かせることになる。)

 ・両肩を叩いて確認(脳卒中の場合、片方の肩が麻痺し感覚がない場合があるため)

 

(3)「助けを求める」

・救護者1人では不安のため、周囲に助けを求めること。

大きな声で、具体的に指名・指示すること(手で人を指し、「あなたは119番通報お願いします!」などはっきり指示

 

(4)「呼吸の有無確認」

 ・呼吸の確認を10秒間行う(患者の口に耳を充てる&胸やお腹の動きを確認。)

 →呼吸もない状態だと判断した場合、次のステップへ。

 

(5)「胸骨圧迫」

 ・胸のあたりを1セット30回行う。

 ・手の掌部分でピンポイントで押す(手全体で押すと、指がろっ骨にあたり骨折につながる危険性もあり)

 ・手はずっと体につけたまま行うことがポイント!(押して離す瞬間に手を離さない。)

 ・腕は伸ばしたまま、上半身全体で押すこと(肘を曲げない。腕が一本枝の感覚)

 ・乳児や高齢者など、相手に合わせて強さを変える片手や2本指のみなどで対応)

 ・後述の人工呼吸とセットで行うが、先に行うのがこの胸骨圧迫!(心臓のポンプ機能をまずは蘇生させる)

 ・後述のAED装着中も、ショックを与える時間帯以外は、胸骨圧迫を続けること(意外と手を止めがち)

(6)「人工呼吸」

 ・患者の鼻をつまみ、下あごをくいっと上げ、口を大きく開けて2回大きく息を吹き込む。

 ・息を吹き込みながら、患者の胸やお腹が膨らんでいるか(空気が送られているか)を確認。

 ・息を吹き込んだあと、患者の鼻を通らせ呼吸を封じない(ずっと鼻をつまんだままにしない

 ・「胸骨圧迫30回→人工呼吸2回→胸骨圧迫30回…」のセットを救急隊が到着するまで繰り返す。

<3.AED>

 ・「心室細動」という、いわば心臓の痙攣状態を治すための機械(心臓が完全停止している状態での使用ではない)。

 ・公共施設や大型の商業施設での配置・整備が進んでいる

  →全国AEDマップ」でお近くのAED設置場所の確認を。

 ・ケーブルをつなぎ、電源を入れたら、あとは音声案内に従うこと

 ・AEDは患者の頭の近くに置くとよい(作業がスムーズに進む)

 ・電気ショックの時は、患者の体から離れること(「離れてください」とAEDから指示があるので従うこと)

 ・接着パットは、心臓を包むように通電する位置に設置(通常「右胸」と「左下腹部」に貼る

 ・患者の体が濡れている→しっかりと体を拭くこと(濡れていると通電がうまくいかない)

 ・患者がアクセサリーをつけていた場合は、外すこと(アクセサリーに通電し心臓を通らないため)

 ・体が毛深い場合は、付属品のカミソリで剃毛or粘着シートで剃毛すること(やはり通電の問題のため)

<4.異物の除去(口に異物を詰まらせた…)>
 ・咳ができるかどうかを確認(少しでも咳ができるor声が出せる場合は、「不完全窒息」状態)

  ←→咳が出ない場合は、「完全窒息」状態。

 ・「腹部突き上げ法」…患者のお腹の上で片手で拳を握り、お腹を圧迫し、異物を口から出す。

 ・「背部殴打法」…患者の肩甲骨部分をとにかく叩く(意識がなくなるまで)

  →どちらかと言えば、背部殴打法の方がおすすめ。

 ・餅やこんにゃくゼリーには要注意!(「かんし」という大きなピンセットor掃除機吸引でも除去が困難)

  →仮に掃除機吸引をするとしても、細いノズルで行うこと(角張った大きな口では、患者の口内も傷つける)

<5.止血法>

 ・現在は「直接止血法」(患部を直接押さえる)のみ一般普及。

 ・タオルorビニル袋で、患部をひたすら直接押さえることがポイント(感染防止のためビニル袋が望ましい

 ・太ももなど、体幹の近くの部位ほどとにかく止血が大切(大きな血管が通っているため)

 

 

その後、受講者で胸骨圧迫&AEDを実技。

▽なないろベースコンビで応急救護

そして、受講後に普通救命講習修了証をいただきました。

消防本部のみなさま、分かりやすい説明&現場の視点ならではの注意点などありがとうございましたm(__)m


私自身、過去に防災士講座・運転免許講習・大学の授業で応急救護を受講経験あり。

ただ、定期的に何度も学習・実技を行わないと、内容を忘れてしまいます…。

(今回も、人工呼吸の際、患者の鼻をずっとつまんだままでいたという失敗もあり…。)

こうして、色んなメンバーと共に定期的な学習を通じ、いざという時に適切に救命できるよう頑張りたいなと思いました!

今回の動画やブログが、みなさまのご参考の一助となれば幸いですm(__)m

(私自身も、備忘録として活用いたします。)

 

 

レジャーシーズンやスポーツシーズンも始まっております。

私含め、みなさまも事故や病気には何卒気をつけましょうね。

 

おわり

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