神楽会館一般公演~上田原伝統芸能保存会・大木神楽~ | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

2013.2.17(Sun)13:00-16:00、@豊後大野市神楽会館

こんばんは!
事務局タカッチです。本日も2つ記事を更新します♪

1つ目は、昨日神楽会館で行われた月一回の一般公演の模様です。
2団体4演目3時間の公演が行われました!
演目については、私タカッチ個人のブログで紹介しております。
http://ameblo.jp/takatch/entry-11473380571.html
この団体ブログでは、出演された2団体の紹介を行います!


☆上田原伝統芸能保存会(かみたわら-、三重町、臼杵系三輪流)
千歳町との境に位置する三重町上田原地区。
御手洗神社(みたらいじんじゃ)が鎮座しております。
この神社には、湯立神楽が存在します。
この湯立神楽に加え、三輪流神楽・御嶽流獅子を継承している団体です。
上田原神楽は、臼杵の三輪流を継承されていると言われています。
採り物に幣を使う幣神楽です。

記録では、安永8年(1779)から安政4年(1857)までの約80年間、臼杵領の神主達が集まり、

順番に各お宮を巡りながら湯立神楽を奉納。その間に湯立神楽が完成されたのではと考えられています。
(※公演時に頂いたパンフレットより。)


▽湯立神楽
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今回は以下の2演目を奉納。
▽「綱伐(つなきり)」
真剣で綱をずばっと斬ります!
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▽「四天(してん)」
弓矢にて禍を払います。
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☆大木神楽(おおぎ-、千歳町、大野系浅草流)
千歳町大木地区の三島神社所属の神楽。
テンポが速い浅草流の中でも、ひときわテンポの速いのが特徴。


発祥について、詳しい記録は残っていない模様。
ただし、明治8年(1875)には、大分市戸次にある神楽座に伝授したという資料がある。
したがって、少なくとも明治初期には興っていた神楽座だと判断できます。
近年は、三重高校・三重総合高校の神楽部にも伝授しております。

▽「貴見城(きけんじょう)」
前半:海幸彦・山幸彦の場面、後半:貴見城での刀舞
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▽「岩戸開」
天岩戸に籠られた天照大御神を外に連れ出します!
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今回は、系統の違う2つの神楽を堪能できました♪
・臼杵系三輪流神楽(採物/幣神楽)の上田原神楽。
・大野系浅草流神楽(岩戸神楽)の大木神楽


同じ市内なのになぜ、系統が違う神楽があるのか(流派ではなく系統ですよ!)。
おそらく、豊後大野市内には、「岡藩」領と「臼杵藩」領とがあるからです。
三重町は臼杵領。よって、臼杵の三輪流神楽が継承されているのでしょう(ただし三重町内には大野系もございます。)
他の6町は、岡藩領。竹田市も含め、岡藩領内の神楽は大野系ですね!
広い豊後大野市。一口に神楽といえども、各神楽座で違いがあります。だから面白い!

なお、系統は違えど、この2団体には共通のキーワードがございます。
それは、「若き力」。
上田原神楽は、ここ10年で若手が増えた印象です!
今回の公演。綱伐では、父がお囃子、息子が舞い方でした。
息子いわく、「形あるものを、そのままの形でつなげたい」と強く決意されておりました!
また、大木神楽も最近20代5名が加入。
三重高校・三重総合高校神楽部のOB・OGということで、元気があります!


今回は、市内の神楽団体2つを紹介しました。
今後も、文化・芸能に関わる方を始め、市内のがんばリストを紹介してまいります!

以上、神楽会館一般公演の模様でした。
次の記事もぜひご覧くださいね♪
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