「ひょうたんさまが歩くと、冬がやってくる」
ヤフーニューストップや、サザエさんオープニングにも登場した、筆者の地元のお祭りを、あなたにお届けいたします。
過疎化・高齢化に加え、物価高の影響もあり、開催が難しい中でも、無事に今年もひょうたんさまを拝めたことに感謝✨
おごめ~ん、団長タカッチ親方です(`・ω・´)ゞ
メンバーによる豊後大野市紹介のコーナーなり!
- 「ぴ:ぴ~ひゃらり 獅子舞 神の 道清め 」
- 「みゃ:脈々と 舞い継がれたる 神楽舞」
- 「ひょ:ひょうたんさま よいしょよいしょと おおわらじ」
↑豊後大野カルタ、覚えてね♪(笑)
かるたでご紹介のとおり、お祭りで盛り上がりましょう、ワッショイ
大分県豊後大野市千歳町では、毎年12月第1日曜日に、「ひょうたん祭り」を開催!

大きなわらじ&ひょうたん+赤い装束を身にまとった、ひょうさんさまという一風変わったいでたちの神様が練り歩き、参拝客に無病息災のお神酒をふるまう奇祭です(お祭りの紹介&過去のひょうたんまつり記事は後述)。
豊後大野市千歳町出身の団長にとって、このひょうたんまつり=冬の始まりを告げる風物詩。毎年楽しみです⛄
ユニークで勇壮なお祭り、楽しいです✨
一方で今年2025年は、開催に向けての地元での苦労話も伺いました。お祭りの継承の難しさも痛感しております。
この記事では、ひょうたんまつりの概要、2025年のひょうたんまつり本番の様子、座元地区(お祭りの取り仕切り地区)のインタビューなどをお届けいたします🎁
全国的にも珍しい雰囲気のお祭りを、あなたと後世にお伝えします⛩
最初に、「ひょうたんまつりとは何ぞや?」を、クイズ形式で学びましょう!
【💡導入】「ひょうたんまつりの起源って??」
毎回のことながら、起源クイズ~!(笑)
過去ログのコピペになりますが、ぜひトライしてください!
【Q】以下の斜線自体文章中に、虫食いがございます。その虫食い部分に入る語句をお考えください。※超難問です!!
かれこれ(1.800)年ほど前、豊前・豊後国の(2.大友)氏VS(3.薩摩)国の長期の戦いが勃発。
これを憂えた(4.宇佐八幡(神宮))))のご神霊は、その分霊にこの地を治めようとさせた。
これを聞いた地元の豪族:(5.益永)氏が、(6.ひょうたん)に清酒を入れ、 流鏑馬や獅子舞などを柴山八幡社に奉納したという。
※回答は、()部分をドラック(マウスでこする)をしていただければ参照できます。
この起源を押さえてくださると、このお祭りの内容(流れや役割など)を理解しやすいと存じます
↑以上、毎年恒例のコピペ導入です(笑)
以下、今年2025年(令和7年)のひょうたんまつりをご紹介いたします!
🎥最初に、ひょうたんまつりの動画集をご紹介。先に動画でお楽しみになる方は、こちらでお楽しみください♪
「🐎🍶2025ひょうたんまつり」動画集はこちら→https://www.youtube.com/playlist?list=PLCP8H0iqHBwAmzbO75mIVmgy0qS5awoWS
YouTubeチャンネル登録はこちらをクリック
以下、写真と文章でご紹介!
最初に、主役のひょうたんさまをご紹介🍶
(1)ひょうたんさま|大きなわらじを履いて、お神酒を振舞う🍶
▽ひょうたんさまのお姿。

最初に、ひょうたんさまの練り歩く姿+準備の様子を動画でお楽しみください🎥
2025「ひょうたんさま(ひょうたんまつり)」 in 大分県豊後大野市 動画はこちら→https://youtube.com/shorts/gbLVS_27Qow
お昼。柴山八幡社の麓のお宅で酒宴。
主演(≠酒宴)のひょうたん様は、出発の準備!
▽大きなわらじ! 長さ約1.1m×幅約0.45m、重さ約7kg。


[Q]大きなわらじになったのはなぜ?(一説)
各年の座元(祭りの世話人・隣組)が、「去年よりも大きなわらじを作ろうえ!」と競い合ったからだそうな…!?
人間らしくて私は好きですが(笑)
▽準備中のひょうたんさま。わらじもひょうたんも大分ので、準備(しこ)に一苦労💦

【ひょうたん様になるには?(2つの条件)】
- その年の当番地区在住(柴山地区・高畑地区)
- 元気な長寿(体力あり・お酒に強い)
▽13時40分ごろ、準備が整い、さあ出発!



▽わらじが大きく重い&酒酔いのため、ひょうたん様おひとりでは歩くことができず…。
そのため、座元(お祭りの世話人)が介添えで一緒に練り歩きます!

▽随所でお神酒をふるまいます♪(×飲酒運転!)

▽大きなわらじで、のっそりのっそり🚶♂️


約1㎞の道のりを約3時間かけて練り歩きました。
▽16時前に無事に仮宮へゴール⛩ お疲れ様でしたm(__)m

この他、ひょうたん祭りには様々な登場があり!
第2章では、ひょうたんまつりのもう一人の主役をご紹介🐎
(2)清者さま|白装束で、流鏑馬を行う🐎
▽ひょうたん様と双璧の主役:清者さま(しょうじゃさま)。

昔、用明天皇が柴山八幡社へ参拝されようとされた際のお話。
大野川を渡ろうとした際、1人の若者が身を清め、天皇を背負って大野川を渡したそうだ。
天皇と直接ふれあった清い者として、「清者さま」と呼ばれるようになりました。
清者さまは、ひょうたん様が練り歩いた街道を、馬にまたがり7往復颯爽と駆け抜けます!
流鏑馬といえども、弓矢はなし。されど、迫力あり!
最初に、動画にて颯爽と駆け抜ける雄姿をご覧あれ🎥
2025年「ひょうたんまつりの流鏑馬」 in 大分県豊後大野市 動画はこちら→https://youtu.be/H8fp3_ZlVjg
▽柴山地区と高畑地区を結ぶ街道を7往復します🐎

▽夕焼けと流鏑馬のコントラストが、毎回好きです🌆




続いて、ひょうたんさまなどの神様が通る道を点検・清掃する役割をご紹介👹
(3)獅子舞|柴山獅子舞が、神様の通る道を清める👹
獅子舞は、神様(お神輿)が通る道の清掃役・点検役です!
ご当地の柴山地区の獅子舞(2頭&2人立て、御嶽流)を奉納。
▽仮宮前で、お発ち納め前の舞を奉納。

筆者も地元自治会で同じ御嶽流獅子舞をしているため、親近感あり🦁
獅子頭を持って舞うのは大変ですが、決まるとかっこいいです!
続いては、神楽で楽しみましょう👹
(4)千歳小中学校神楽「神逐」|激闘!神々の攻防を見逃すな🔥

千歳小中学校神楽(浅草流:柴山俚楽の指導)による奉納🥁
👹「神逐(かみやらい)」|スサノオノミコトvs八百万の神々、迫力満点!
海を治めるはずのスサノオノミコトは、神の務めをせず、神々の暮らす高天原(たかまがはら)で悪事ばかりを行います。
それを憂いた姉の太陽神アマテラスオオミカミは、岩戸にこもられ、世は常闇に。
これではまずいと、八百万の神々が集まり、スサノオノミコトを根の国へ追放する演目です。
スサノオノミコトvs八百万の神々の攻防が面白いです!
これまで「五方礼始」「津留儀」がメインの演目でしたが、「今年2025年は新しい演目に挑戦したい」とのことで、神逐を奉納。
柴山俚楽の楽員さん曰く、「もっとも体力的にきつい演目が神逐」だと。
▽中学生の元気いっぱいな舞を、フル動画でお楽しみください🎥
千歳小中学校神楽「神逐」 in 大分県豊後大野市ひょうたんまつり動画はこちら→https://youtu.be/7b_PmEdRJiQ
▽八百万の神々が登場。

▽暴れん坊のスサノオノミコトが登場👹この躍動感よ!(笑)

▽八百万の神々と激しい攻防🔥



▽最後にはスサノオノミコトを追放。


大分県内でもトップクラスに激しい舞を展開される柴山俚楽の舞を引き継いでおります。
お囃子のテンポが速く体力が必要な舞ですが、最後まで元気に舞う姿に拍手です👏ありがとうございました🙇
最後に、大人の楽員も熱く盛り上げます🔥
(5)柴山俚楽「御手倉」「柴曳」|荘厳な舞と激しい舞
地元:柴山俚楽(柴山神楽/浅草流)によるテンポのよい激しい舞をお楽しみください🔥!
👹「柴山俚楽(柴山神楽)」紹介
「ひょうたんまつり」で有名な、豊後大野市千歳町柴山八幡社付属の神楽。
浅草流を継承。大分県内でも特に激しい舞をされることでも有名。
東京都で開催の全国青年大会でも大分県代表として奉納歴もあり。
21世紀に入り、千歳小中学校(千歳中学校)神楽に舞を指導し、後継者の育成に努める。
📷柴山俚楽さん公式Instagramはこちら→https://www.instagram.com/shibayamarigaku/
👹「御手倉(みてくら)」|お祭りのはじまりを飾る演目
神官による1人舞。お祭りのはじまりを飾ります。
柴山俚楽(柴山神楽)「御手倉」 in 大分県豊後大野市ひょうたんまつり2025動画はこちら→https://youtu.be/qLtu6toqKC4
ひょうたんさま&柴山八幡社の神様(お神輿)を仮宮に迎え入れるために、厳かに舞います⛩

続いて、雰囲気を変えて激しい演目へ👹
👹「柴曳(しばひき)」|榊を引っ張り合う人気の舞
天の岩戸開きを願い、アマノコヤネノミコトとフトダマノミコトが、岩戸の前に八坂瓊のまが玉や八咫の鏡を真榊に掛けて奉納するため、天の香久山の真榊を根こそぎに抜く演目。
観客と荒神とが榊を引っ張り合い、力比べ!大変人気のある演目です。
柴山俚楽(柴山神楽)「柴曳」 in 大分県豊後大野市ひょうたんまつり2025動画はこちら→https://youtu.be/rdDMixduK04
▽若手の荒神が、たくさんの挑戦を受けたり、会場を駆けまわったり👹







テンポの速い浅草流で育った筆者。柴曳のように、最初からエンジン全開の激しい舞とテンポが大好きです🔥
柴山俚楽さん、今回も激しく勇壮な舞をありがとうございました✨
ひょうたんまつりのスナップショットは以上です。
最後に、地元の座元地区の方とひょうたんまつりの課題を伺うことができました。あなたにも共有いたします。
(6)座元地区の苦労話|物価高の影響は、お祭りにも影響する現実を痛感
ひょうたんまつりは、柴山・高畑の2地区6組が交互に座元を務め、ひょうたんまつりを開催。
しかし、過疎化・高齢化で、お祭りの継承が困難だと吐露。
特に今年2025年は、「物価高」の波が、ひょうたんまつりにも及びました。
高齢者が多い千歳町。医療費の負担はじめ、お米などの日常品の価格も高騰し、日常生活を送るのも一苦労なのが現状。
「ひょうたんまつりを守りたいが、それ以前に、まずは自分の生活を優先しないとやっていなけい」という声もあったそうです。
それでも、「800年も続くひょうたんまつりを絶やすわけにもいかなかった。なんとか頑張って、ひょうたんまつりを今年も行おう」と奮起されたそうです🔥
地元愛が勝ったとのことで、無事に開催されました。開催に感謝です✨
▽こちらの写真は、ひょうたんまつりの継承の難しさと転換点を捉えた一枚です。

ひょうたんまつりに初参加してから30年以上の団長。ひょうたんさまの行列に初めて成人女性が加わっている光景を拝見。
これまで、大人の行列には男性ばかりが参加しておりました。
しかし、今年の行列には女性の方も複数名参加。男性だけでは人数が足りないため、女性も加わったのだと推測いたします。
新鮮な雰囲気でしたし、今後は老若男女で賑やかになるだとうと、筆者はこの傾向を肯定的に捉えています✨
一方で、これまで女子も参加していた子ども行列(弓練)が、今年もなし。
少子化の影響を感じます。柴山・高畑地区のお子さまの数も減っているのかもしれませんね。
※お子さまの観客は多かったですし、千歳小中学校神楽は元気に活動中!
お祭りの継承の難しさと、それを乗り越えられている地元の方々の汗の素晴らしさを感じました✨
ひょうたんまつりに関わるみなさまに感謝申し上げます。今年もありがとうございました🙇
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<大分県豊後大野市青年団なないろベース>
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