【星野伸之 緩急自在】阪神・浜地の打者に向かっていく「気持ち」合格 | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 (オープン戦、ロッテ3-0阪神、21日、ゾゾマリン)浜地の良さは打者に向かっていく「気持ち」を持って投げていること。五回から登板したこの日も「気持ち」を前面に出した投球を見せた。打ち取った、結果が良かったではなく、攻めていたかどうか。その意味で、4番の井上を146キロ真っすぐで空振りに仕留めたシーンは褒めたい。
 私も投手コーチとして何度も、開幕直前の絞り込み作業に携わった経験がある。フォームのバランス、制球がバラつかない、腕が振れる、球がキレる、変化球が素晴らしい-などなど、評価のポイントはいくつかある。でも、最後に重視するのは打者に向かっていけるか。その点で浜地には合格点をあげたい。
 現状の阪神は6番目の先発投手の選定作業が行われている。最近の調整法、投球回数などをみると6番目は馬場か、秋山かに絞ったように映る。浜地の場合、この日が2回だったように、長い回を投げていない。
 馬場、もしくは秋山とのセットで考えて、いつでも長いイニングを任せられる要員として1軍枠に入ってくるのではないか。その役割は十分に果たせそうだし、状況に応じて先発にも入れる力は備えつつある。 (サンケイスポーツ専属評論家)