広島D1・小園、3連発口火!憧れ山田哲の前で夢心地ダ~ン | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 (オープン戦、ヤクルト7-7広島=九回規定により引き分け、21日、神宮)広島のドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園高=が21日、ヤクルト戦(神宮)に「1番・遊撃」でオープン戦に初めて先発出場し、4点を追う九回、燕の守護神・石山泰稚投手(30)から右越えにオープン戦2号2ランを放って開幕1軍入りをアピールした。ルーキーの反撃弾で勢いに乗った打線は直後に堂林、バティスタの連続本塁打で引き分けに持ち込んだ。
 神宮球場の左半分を赤く染めた関東のファンへの挨拶代わり、そしてあこがれの先輩へのお礼のホームランだった。広島・小園が九回、同点劇の口火を切るオープン戦2号2ラン。「哲人さんから『ナイスバッティング』と言っていただきました。うれしいです」と笑みを浮かべた。
 3-7で迎えた九回1死一塁。そこまで無安打の小園に5打席目が回ってきた。守護神・石山に2-2と追い込まれてからの5球目、内角直球をフルスイングし、右翼席へライナーで突き刺した。本塁打は3日の西武戦(長崎)以来18日ぶり。高卒新人野手のオープン戦2本塁打は2006年の炭谷(西武、現巨人)以来で、二塁を守っていた通算167本塁打の先輩も目を丸くした。
 兵庫・宝塚リトルの8学年先輩への“恩返し弾”だった。キャンプ初日、宿舎に寝具メーカー「マニフレックス」のマットレスが届いた。送り主は『ヤクルト・山田哲人』。今回の3連戦が、小4のときに同リトルの練習に顔を出した当時履正社高の山田哲に挨拶して以来の再会だった。初日の19日にお礼の言葉を伝えたが、3戦目のこの日はバットで先輩の期待に応えた。
 堂林が左翼へ、バティスタがバックスクリーンへソロで続いて同点。敗色濃厚だったムードを変える一発を放った小園の開幕1軍について、緒方監督は「明言しない」とかわしたが、高ヘッドコーチは「(2軍に)落とす理由がない」と手放しでたたえた。
 「フルスイングは投手は嫌だと思う。(オープン戦残り3試合で)チャンスをつかめるようにしたいです」
 4球団競合のスーパールーキーが、開幕1軍に向けてラストスパートをかける。  (柏村翔)
小園に続いて左翼席へソロを放った広島・堂林「小園の波に乗せてもらいました。外のスライダーのイメージがあった」
146キロ直球をバックスクリーンへ放り込んだ広島・バティスタ「狙ってない。風が強かったので当たれば入ると思っていた」