菅野、シーズン7完封!斎藤雅樹以来セ29年ぶり 巨人は3位再浮上 | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 (セ・リーグ、巨人1x-0DeNA、25回戦、DeNA15勝9敗1分、28日、東京D)巨人は28日、DeNA最終戦(東京ドーム)に1-0でサヨナラ勝ちし、DeNAに替わって単独3位に浮上した。菅野智之投手(28)が5安打で、球団では斎藤雅樹以来29年ぶりとなるシーズン7度目の完封。今季14勝目(8敗)を飾った。試合終盤は脚を気にするそぶりを見せながらも、クライマックスシリーズ(CS)進出を争う大一番で執念の快投を見せた。
 エースの意地だ。重圧にも屈しなかった。九回二死一、三塁。乙坂を三飛に打ち取り、菅野はほえた。長野の劇的サヨナラ弾で決した熱戦は、背番号19が支配していた。
 「東君の気迫を感じたし、本当にいい投手。まだ負けるわけにはいかない。(終盤は)何もなかったわけではないけど、無理をしたわけでもない。九回まで投げられたのは良かった」
 連打を許さない集中力で、チームが今季5戦5敗と苦杯をなめていた“天敵”東との我慢比べを制した。終盤は右脚に違和感を覚えていたとみられ、九回一死一、二塁で投ゴロを処理した直後は脚を気にして顔をしかめる場面もあった。だが、マウンドに駆けつけた斎藤投手総合コーチに「大丈夫です」と答え、執念で投げ抜いた。
 完封勝利は今季7度目(完投は9度目)で、シーズン7完封は球団では1989年の斎藤雅樹以来29年ぶり。投球回は自己最多の192に伸び、目標とする自身初の200到達も見えてきた。
 春先、菅野は先発ローテーションをともに引っ張っていた山口俊と約束を交わした。「2人で20完投しましょう」。先発投手の安定は、チームの勝利に結びつくもの。今季6完投をマークしている山口俊が守護神に転向したこともあり、「20完投」は届かない目標となったが、最後までマウンドを守り抜くことに、強いこだわりを持って臨んでいた。
 高橋監督は「菅野を含めて、みんなが我慢強く戦ってくれた。みんなの粘り、我慢が長野の打球(サヨナラ弾)に乗ってくれた」とナインをねぎらった。再びCS圏内の3位に浮上。エースの力投が、単なる1勝以上に価値のある白星をもたらした。 (谷川直之)
データBOX 〔1〕巨人・菅野が22日のヤクルト戦に続く完封勝利。シーズン7度の完封は2014年の楽天・則本昂大以来4年ぶりで、セ・リーグでは1989年の巨人・斎藤雅樹以来29年ぶり。
 〔2〕7完封のうち6度が東京ドーム。本拠地制となった52年以降、巨人の投手が本拠地で6度完封したのは球団史上初。これまでは58年の藤田元司、63年の伊藤芳明、70年の渡辺秀武の5度(いずれも後楽園球場)だった。
 〔3〕東京ドームでは今季10勝目。巨人の投手が同球場でシーズン10勝以上を挙げたのは、89年の斎藤(10勝)、99年の上原浩治(11勝)に次いで19年ぶり3人目。
 〔4〕巨人のサヨナラ本塁打での勝利は昨年9月5日の中日戦(寺内崇幸、十一回)以来。サヨナラ本塁打によるスコア1-0で勝利したのは16年8月23日の広島戦(脇谷亮太、十回)以来2年ぶり。