ヤクルト、5連勝で巨人に3・5差!山中1勝 最速125キロ遅球で阪神を手玉 | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 (セ・リーグ、阪神1-3ヤクルト、19回戦、阪神10勝9敗、30日、甲子園)セ・リーグ2位のヤクルトは30日、阪神19回戦(甲子園)に3-1で勝ち、5連勝。貯金を2として、同3位の巨人とのゲーム差を3.5に広げた。6月16日以来、中60日で先発した山中浩史投手(32)が八回途中7安打1失点の好投で、今季初勝利。自在の投球で、22個のアウトのうち13個をフライで奪うなど、持ち味を発揮した。チームは今季6度目の同一カード3連戦3連勝で、この日61歳となった小川淳司監督にバースデー白星を贈った。
 力のない飛球を見上げ、虎党がため息を繰り返す。最速は125キロでも、阪神打線を翻弄した。サブマリン・山中が八回途中まで119球の粘投で7安打1失点。今季初勝利を挙げ、安堵した表情で振り返った。
 「素直にうれしいです。試合を作れたことが一番。今年は悔しい思いをしてきた。価値のある1勝になった。首の皮一枚つながった感じです」
 下手から100キロ台のカーブ、スライダー、シンカーを両コーナーに投げ分け、「自分の持ち味を出せた」。積み上げた22個のアウトのうち、13個をフライで奪った。この阪神3連戦すべてで先発投手に白星がつき、「1戦目の小川、2戦目の古野がいい投球をしてくれて、いい流れに乗れた」と胸を張った。
 今季は2軍暮らしが続いても、気持ちは切らさなかった。「やれることはやる」。シンプルな思考を持った。「トレーニングをやり切ったことがきょうのパフォーマンスにつながった」。瞬発系のトレーニングを欠かさず行い、食事面でも油分の多いマヨネーズや、炭酸飲料を控え、タンパク質の多い豆腐料理を多く摂取するようにした。
 この日は小川監督の61歳の誕生日。「投げるチャンスをくれた監督に感謝したい」と語っていた右腕が“満点快投”で応えた。指揮官は「山中につきる。よく粘って投げてくれた。古野もそうだけど、そういう(ローテの谷間の)投手に勝ちがつけば、連勝することができる。大きな1勝になった」と、満足げだ。
 今季6度目の同一カード3連戦3連勝で、5連勝。3位・巨人には3・5ゲーム差、4位・阪神には5・5ゲーム差をつけた。「一試合一試合負けられない戦いが続くので、一戦必勝の気持ちでやっていく」と山中。31日からは本拠地・神宮に帰って首位・広島と3連戦。鯉の独走を許さないためにも、食い下がる。 (横山尚杜)
データBOX ヤクルトが阪神3連戦3連勝。同一カード3連戦3連勝は7月24-26日の巨人戦(倉敷、京セラ)に次いで今季6度目。阪神戦3連戦3連勝は2016年8月26-28日(甲子園)以来2年ぶり。セ5球団のなかでは広島戦が12年9月17-19日(マツダ)にマークして以降なしと、最も遠ざかっている。31日からの広島戦で、6年ぶりの同カード3連戦3連勝を目指す。
山中 浩史(やまなか・ひろふみ) 1985(昭和60)年9月9日生まれ、32歳。熊本県出身。必由館高から九州東海大(現在は東海大に統合)、ホンダ熊本を経て2013年ドラフト6位でソフトバンク入団。14年途中にトレードでヤクルトへ移籍。今季成績は10試合に登板、1勝0敗、防御率4.11。通算成績は81試合に登板、15勝22敗、防御率4.19(30日現在)。1メートル75、82キロ。右投げ右打ち。既婚。年俸3200万円。背番号68。