甲子エ~ン…借金『10』 阪神・金本監督「どうしても勝ちたかった」 | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 (セ・リーグ、阪神0-1ヤクルト、17回戦、阪神10勝7敗、28日、甲子園)夏のロードを終え、33日ぶりに本拠地・甲子園に帰ってきた阪神はヤクルトに零封負け。小川に対して右打者を5人並べたオーダーが不発で2位に3・5差まで開いた。借金は7で、我が家であるはずの甲子園で、今季16勝26敗1分け、借金10の惨状。なんとかしてくれ!!  これはひどすぎる…。1点を追う九回一死一、三塁。一打同点、長打で逆転の場面で大山はインハイに詰まって遊飛。二死からここまで2安打の俊介も一飛に倒れ、ジ・エンド。甲子園で勝てない。夏のロード明けの本拠地。4万超の観衆の中、今季10度目の完封負け。駆けつけた虎党の期待を裏切った。
 「う~ん。(甲子園で)どうしても勝ちたかったけどね、ほんと…。外野フライ、1本打ってほしかったけどな」
 甲子園では今季43試合で16勝26敗1分け。ついに借金は2桁の10まで膨れ上がった。会見で金本監督は何度も「う~ん」といううなり声をあげ、疲労感をあらわにした。
 九回一死後、糸井の右翼線二塁打で風穴を空け、続く代打・原口も左前へ運んだ。指揮官は昇格したばかりの江越と植田の快足コンビを代走に次々と投入。サヨナラ勝ちへの道は作られていただけにダメージは大きい。
 この日のスタメンには昇格させたばかりの陽川、俊介ら右打者を並べた。「(右投手の)対小川という点では右(打者)の方が分がよかったんでね。期待しましたけどね、陽川とか大山とか」。試合前まで小川の対左被打率・248に対し、対右同・286。データに照らし合わせたものの攻略できず…。
 逆に最後はベンチに鳥谷、ナバーロも代打要員として控えていた中、左打者に相性が悪い石山(対右被打率・195、対左同・257。試合前まで)を相手に得点圏打率1割台の大山と俊介を信じて、そのまま打席に送り、失敗。
 「(大山は)今年は直球に強いのか弱いのかはあれなんだけど、外野フライ打ってくれたらなというのはあったから」。大山は無言を貫いた。
 これで最近4試合で3零封負け。26日の巨人戦(東京ドーム)で梅野や伊藤隼らの働きで5点ビハインドから逆転勝ちしたが、その勢いは一瞬にして消えた。33日ぶりに帰ってきた甲子園での悲しすぎる現実。勝負の就任3年目。2位・ヤクルトとは3・5ゲーム差に開き、ジリ貧傾向は止まらない。クライマックスシリーズ進出へ、がけっぷち。湿りっぱなしの打線に光は見えない。 (阿部祐亮)
データBOX ◎…阪神はチーム通算打率・250に対して甲子園では打率・239と下回る
 ◎…阪神の零封負けは今季10度目。甲子園での零封負けは、7月8日のDeNA戦(●0-1)以来、6度目。ここ最近4試合で3度の零封負けで、2017年6月25日から同29日以来 ◎…記録が確認できる1956年以降での甲子園での最多借金は17で1978年の19勝36敗3分け(勝率・345)