聖光学院、最強世代で「日本一」!矢吹主将が悲願導く/東北スポーツ | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 第90回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園球場)に、東北王者として5年ぶり5度目の出場が決まっている聖光学院(福島)の壮行会が26日、伊達市内の同校で行われた。主将の矢吹栄希(はるき)内野手(2年)が、生徒ら約500人の前で東北勢初の優勝を狙うと表明。チームは“最強世代”と呼ばれる優勝候補で、プロ注目の好打者が甲子園での活躍を誓った。
 壮行会で全校あげての激励を受けた矢吹が、背筋を伸ばした。
 「応援は自分たちの後押しになる。センバツでは日本一を目指す。気を引き締めて臨みたい」
 斎藤智也監督(54)が「チームワークが特徴。いつも話し合いをしている」と評する聖光学院ナイン。昨秋の東北大会では、4試合で44得点6失点という圧倒的な強さで初優勝した。 “最強世代”と評価が高い東北王者をまとめるのが矢吹。1年秋から二塁のレギュラーとして活躍。昨夏の甲子園に2年生で唯一出場したプロ注目の左の好打者だ。
 チームでは3番を打ち、4番五味、5番須田(ともに2年)と強力クリーンアップを形成。打ちだしたら止まらない打線は、全国でも屈指のレベルにある。
 聖光学院は夏の甲子園に11年連続出場中。福島県内では無敵を誇る名門だが、甲子園では8強の壁を破れずにいる。また、初出場した昨年11月の明治神宮大会では、初戦の準々決勝で九州王者の創成館(長崎)に4-6で惜敗。全国で勝つことの難しさを痛感した。
 「神宮大会ではふがいない試合をしてしまい、悔しい思いをした」と矢吹。チームの落胆は大きかったが、ショックを振り払うように練習に打ち込んだ。今月10日から5日間、温暖な福島県いわき市でキャンプを敢行。「いわきではいい仕上がりができた」と調整に自信を見せた。今後は3月4日から沖縄でキャンプを行い、そのまま甲子園へと乗り込む。
 「センバツまで残り1カ月を切っている。これから一日一日の練習が大事になってくる」
 東北勢が悲願とする優勝旗の“白河越え”へ、追い込みを掛ける。 (葉山理)
矢吹 栄希(やぶき・はるき) 2000(平成12)年11月9日生まれ、17歳。福島県郡山市出身。兄の影響で3歳から野球を始め、緑ケ丘小では緑ケ丘スポーツ少年団に入団。緑ケ丘中では郡山ボーイズに所属。聖光学院では1年秋からベンチ入りと同時にレギュラー。昨夏の甲子園に2年生で唯一出場した。高校通算19本塁打。1メートル80、75キロ。右投げ左打ち。家族は両親と兄2人。
聖光学院(せいこうがくいん) 1962(昭和37)年に聖光学院工業高等学校として創立し、77年から現校名。普通科、工業系学科(機械科、電気科、情報電子科)からなる私立共学校。野球部創部は63年。甲子園出場は春5度目、夏14度。主なOBは横山貴明、八百板卓丸(ともに楽天)、歳内宏明(阪神)、園部聡(オリックス)。所在地は福島県伊達市六角3。新井秀校長。