DeNA、D1・浜口0封で3位浮上!セ新人初の交流戦“開幕”白星 | 浜のおじさん&週末はオリックス親父( ̄∀ ̄)のブログ
 (セ・パ交流戦、日本ハム0-3DeNA、1回戦、DeNA1勝、30日、札幌D)DeNAは30日、日本ハム1回戦(札幌ドーム)に3-0で勝った。先発のドラフト1位・浜口遥大(はるひろ)投手(22)=神奈川大=が自己最長の7回を5安打無失点と好投し、新人投手トップの3勝目(3敗)を手にした。チームは昨季日本一に輝いた日本ハムに2014年6月26日以来、1069日ぶりの勝利となり、楽天に敗れた巨人と入れ替わって3位に浮上した。
 頭の中で何度も繰り返した。「自信を持て」「腕を振れ」。最近4試合で3敗とプロの壁にぶち当たっていた浜口が復活。4月25日の阪神戦(甲子園)以来となる3勝目をあげた。
 「ここ数試合は迷惑をかけていました。(捕手の)高城さんのミットをめがけて投げました」
 打率4割超の近藤、侍ジャパンの主軸・中田、パ・リーグ本塁打王(15本)のレアードを擁する強力打線に立ち向かった。三回には近藤、中田を連続三振に仕留めるなど中軸3人に対して計9打数1安打。投げっぷりの良い直球と、高城が「おばけチェンジ」と例える変化の大きいチェンジアップを武器に、自己最長7回を投げて5安打無失点。課題の制球もまとまり、四球は1つだった。
 「メンタル的にしんどかったです」
 好投しながらも突然、崩れて降板する試合が続いた。普段は明るい笑顔の好青年が、連敗続きの内容に表情も厳しくなった。横浜スタジアムでは練習後に報道陣を避けるかのように“別ルート”でロッカールームへ戻ったこともあった。
 苦しい左腕を救ったのは周囲の声だった。昨年のドラフト1位で左腕、開幕当初は白星に恵まれなかったなど、共通点の多い今永には「引きずるな。1週間後には次(の登板)がくる。しっかり準備しろ」と助言を受けた。「あいつの場合はメンタル。どんなときも自信を持てと声をかけた」とは高城。篠原投手コーチも「常にどんなときも切り替えろ」と激励し続け、この日の勝利に「本当によかった。きょうは踏ん張ってくれたね」と目を細めた。
 「次もチャンスがあれば勝てる投球をしたい」。6連敗中だった日本ハムから浜口が白星を奪い、楽天に敗れた巨人と入れ替わってチームは3位に浮上した。開幕直後を除けば今季初のAクラス。浜口にも、チームにとっても視界が広がる“開幕勝利”となった。 (湯浅大)
浜口の好投にDeNA・ラミレス監督「今季一番の投球。交流戦の開幕で七回を投げた意味は大きい」
九回を3者凡退に抑えて19試合連続無失点で5セーブ目を挙げたDeNA・山崎康「交流戦が終わって、Aクラスにいられるようにしたいです」
データBOX 〔1〕DeNAが日本ハム戦に勝利したのは、2014年6月26日(○2-1)以来3年ぶりで、15年6月12日(●7-8)から続いていた連敗を6で止めた。
 〔2〕新人・浜口が交流戦の開幕戦で勝利投手。交流戦の開幕戦で新人投手が先発したのは、07年の楽天・永井怜、08年のロッテ・唐川侑己、11年の巨人・沢村拓一、昨年の中日・小笠原慎之介に次いで5人目。勝利投手になったのは、07年の永井以来10年ぶり2人目で、セ・リーグでは初めて。
 〔3〕DeNAの新人が交流戦で白星を挙げたのは、昨年の今永昇太に次いで12人目だが、交流戦初登板で白星を挙げたのは浜口が初めて。
浜口 遥大(はまぐち・ はるひろ)という男 ★生まれ 1995(平成7)年3月16日、22歳。佐賀県出身。
 ★球歴 小学5年時に軟式野球を始め、基山中時代は外野手、三養基(みやき)高では投手。3年春8強が最高。神奈川大では3年春にリーグ優勝し全日本大学選手権準優勝。3、4年時に大学日本代表選出。
 ★家族 両親と兄2人。
 ★球種 最速151キロ。スライダー、チェンジアップ、フォークボール、カーブ。
 ★憧れ ベラスケス(フィリーズ)。
 ★好きな言葉 「素直さ、謙虚さ、朗らかさ」。神奈川大・古川監督の教え。
 ★好きな食べ物 肉、魚。キノコ、ナスは苦手。
 ★女性のタイプ 芸能人なら女優・川口春奈、北川景子。
 ★愛称 ラミレス監督が「ハマのハマちゃん」と命名。「親しみを持ってもらえるので気に入っています」。
 ★サイズ 1メートル73、80キロ。左投げ左打ち。50メートル走6秒3、遠投95メートル。