「夢もなければ気力もなく、漫画『ワンピース』が終わる30歳で死のう」と考える27歳男性。
何かを頑張れたことがないという相談者に、鴻上尚史が勧めた「あと3年間の退屈しない過ごし方」とは。
「人生は、しょせん暇つぶし」
生きるために必要なことは「夢」でも「気力」でもなく、「退屈しないこと」だと僕は思っています。
頑張らなくても、自信がなくても生きてはいけるのですが、退屈したまま生きていくのは、とてもつらいと僕は感じています。
人生の最大の敵は、無気力でも夢がないことでもなく、退屈することだと僕は思っているのです。
「人生はしょせん、暇つぶし」という言い方があります。
僕はこの言葉を聞くたびに「うむ。どうやって暇つぶしをするのか、それが問題なんだ」とつぶやきます。
だって人間はすぐに飽きるでしょう。すぐにパターンを読んで、展開を予測して、飽きてくるでしょう。
もし、一生、退屈を感じない人生を送れたら、それはものすごく素晴らしい人生だったと僕は考えます。
「人生は終わりなき挑戦」とか「人生は創造の連続」なんて言葉もありますが、
これはつまり「退屈したくないんだ」ということだと僕は思っています。
やりがいのある仕事
家族や友人との幸せな時間
お洒落な居住空間
SNSやブログには
個人のそんな情報が溢れています。
一部を切り取ったものだというのは
わかるんです。
それでもついつい、
私も何か意味のあることをしないと!
みたいな焦燥感に駆られることがあり
でも、人生暇つぶしだと思えば
誇れるようなものなど何も要りません。
自分が心地よく暇を潰せれば
それでいいのですから
文化の日、久しぶりの祝日。
すだちでモヒートを作って、
家でだらだらドラマ鑑賞していました