推し活にいくら使ってる?費用や節約術などもご紹介 | nanafutaのカルチャーガイド

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私が日常で気になったいろんなことをご紹介します。

推し活とは、俳優や声優、アイドルやYouTuberなどの「推し」を応援することです。
そんな推し活にはどうしてもお金がかかるものです。
そこで今回は推し活に関するお金事情について、ご紹介しましょう。
 

■推し活にかけるお金は月平均16,000円以上

「R&Cマガジン」などの運営を行うR&C株式会社が推し活をしている男女1,000人を対象に、推し活に関するアンケートを実施しました。

◎調査対象:20~50代の男女1,000人
◎調査期間:2023年4月27日~5月2日

これによれば、推し活にかける金額は月平均16,605円との結果になったそうです。
年間でみると約20万円が推し活に使われていることになります。
 

・金額が高かったジャンルは?

アンケートでは推しのジャンル別にも金額をまとめていました。
平均金額の高い順にランキングをみてみましょう。

◎1位:俳優(舞台) 31,375円
◎2位:声優 16,686円
◎3位:YouTuber・インフルエンサー 15,306円

2位と3位に倍近い金額で1位となったジャンルが「俳優(舞台)」です。
舞台にはミュージカルや演劇だけでなく、2.5次元と呼ばれるマンガやアニメを舞台化したものもあります。
舞台のチケットは1万円以上するため、これだけ金額に差がついたのだと推測できます。
 

・お金のかけ方に対する考え方は?

アンケートによれば、すべてのジャンルでのボリュームゾーンは1~5,000円で、なかには0円だったジャンルもあったそうです。
お金のかけ方に関しては「予算の範囲内で楽しんでいる」という回答がもっとも多く、推し活も趣味の一つといった捉え方をしている人が多数派との結果になっています。
また、チケット代やイベント費用に関してはお金を惜しまない、といった結果も出ており、メリハリを持った推し活をしている様子がうかがえます。
 

■そもそも推し活ではどんなことにお金を使うの?

予算の範囲内で楽しむことのできる推し活ですが、なかにはのめり込んでしまって生活が苦しい、貯金ができないという声も聞かれます。
そもそも推し活ではどんなことにお金を使うのでしょうか。
 

・チケット代やイベント費用

チケット代やイベント費用は一度に使う金額が多いため、高額になりがちです。
推しの出演作品数が多かったり、推しを掛け持ちしていたりすると、ツアーやイベントタイミングが重なることも珍しくなく、相当な出費になってしまいます。
 

・遠征費用

ツアーやイベントに参加するとなるとどうしてもかかってしまうのが遠征費用です。
飛行機や新幹線代、ホテル代などがかかるため1回遠征に行くだけでも相当な出費になります。
 

・DVDやCD、音楽配信

ツアーやイベントのDVDやCD、音楽配信などにもお金がかかります。
同じCDでもジャケットのバリエーションがあったり、通常版と初回限定版があったりするので何枚も購入する人が多いです。
特典会への参加のためにCDを購入するというパターンもあります。
 

・グッズ類

キャラクターグッズやアイテムの購入費用もかさみがちです。
ペンライトやタオルといったライブグッズやアクスタなどはライブごとに販売されるケースもあるため、グッズをコンプリートしようとすると相当な金額になるでしょう。
また、実際に推しと写真を撮ることができる場合はさらに出費が多くなります。
 

・本や雑誌

推しが表紙を飾っていたり特集を組まれていたりする本や雑誌の購入も推し活の一つです。
保存用や持ち歩き用など、用途に分けて何冊も購入する場合もあります。
書籍はバックナンバーとして後から入手しやすいこともあり、グッズと同様に収集している人が多いです。
 

・ゲームなどのコンテンツやアイテムへの課金

ゲームキャラクターが推しの場合は、コンテンツやアイテムへの課金が必要になってきます。
ガチャのようにランダムでしか入手できないアイテムも多く、ついつい出費がかさんでしまう人も少なくありません。
推しにどれだけ課金しているかは、わかる人が見ればすぐにわかるため、お金を惜しめないというケースもあります。
 

・美容代

ライブ、イベント、特典会など、推しに会うための自分磨きも必要です。
美容室やネイル、コスメや洋服など、その日のためにしっかり準備するにはどうしてもお金がかかってしまいます。
しかし推しの視界に入ったり、思わぬ急接近があったりするかもしれないため、ケチらずにおしゃれをしたいという人が多いです。
 

■推し活に疲れちゃっている人もいる?

「推しを見るだけで元気になれる」「推しに会いに行くために今日もがんばって働く」といったように、推しの存在が心の支えになっているケースは少なくありません。
推しのことを考えて過ごす時間はとても楽しいものです。
しかしなかには推し活につかれてしまっている人もいます。
アンケートでは40%以上の人が推し活に疲れてしまう「推し疲れ」を感じるというという結果になりました。
その主な理由として

◎出費がきつい
◎他の人と比べてストレスを感じる
◎推しに飽きてきた
◎運営などに対する不満が募ってきた
◎同担の行動を見て痛いと感じる

などが挙げられています。
特に出費に関しては半数以上の人が理由にしており、推し活とお金の深い関係性をうかがわせる結果となりました。
推し活を長く続けるにはお金の使い方や収入とのバランスが大きなポイントといえそうです。
 

推し活

■推し活に使っていい金額を算出してみよう

生活に潤いをもたらしてくれる推しですが、推し活による出費で疲れてしまうという何とも本末転倒のような話を聞くと、推し活にかける適正金額を知る必要がありそうです。
では推し活に使っていい金額はいくらなのか算出してみましょう。
また、推し活に使えるお金を増やす方法もみていきます。
算出の手順は次の通り。

◎推し活を含めた収支をすべて書き出す
◎推し活に適正な金額を算出する
◎支出の見直しをする
◎収入が増える工夫をする

それぞれ詳しくみていきましょう。
 

・推し活を含めた収支をすべて書き出す

まずは現状の収支を正確に把握するところから始めます。
最初はわかりやすく、先月の給与などの収入と、家賃や食費、水道光熱費、通信費などの支出をすべて書き出します。
推し活にかかった費用もしっかり書き出しましょう。
 

・推し活に適正な金額を算出する

次に収入に対する支出割合を算出します。
推し活は分類的には娯楽費となりますが、娯楽費の収入に対する支出割合は5%が望ましいとされています。
もしも5%を超えるようであれば推し活の内容を改める必要が出てきます。
 

・支出の見直しをする

推し活内容を改めると言うのは簡単ですが、行動に移すのはかなり難しいです。
ツアーやイベントがあれば参加したいですし、グッズが発売されたらコンプリートしたくなるものです。
ならば娯楽費が増えても負担にならないよう、支出の見直しを行いましょう。
効果が出やすいのは固定費です。

◎サブスク
◎通信費
◎保険料
◎家賃

これらの固定費を見直すことで推し活に回せるお金が増える可能性があります。
固定費は「かかっても仕方のないもの」と考えてしまうため、その内容について疑うことがありません。
サブスクなどはその顕著な例でしょう。
もう利用していないのに契約し続けているものがないか定期的にチェックが必要です。
また、通信費や保険料も現状に応じたプランの見直しが簡単にできます。
もしかしたら大幅な節約ができるかもしれません。
まずは今、どのようなプランを契約しているのか確認しましょう。
家賃についても同様です。
月の家賃が1万円下がるだけでも年間12万円もの節約になります。
どうしても譲れない条件だけに絞って物件の見直しをすれば推し活がさらに充実します。
 

・収入が増える工夫をする

支出の見直しだけでは限界があります。
もっと根本的に問題解決をするには収入自体を増やす必要があるでしょう。
推し活に影響が出ない範囲でできる収入アップの方法は次の3つです。

◎副業で稼ぐ
◎フリマアプリで稼ぐ
◎ポイ活をする

それぞれのおすすめ理由や効率よく稼ぐポイントをみていきます。
 

・副業で稼ぐ

本業の他にもう一つの仕事をするのが副業です。
業種やスタイルは様々で、自宅でできる仕事や単発の仕事などもあるので人間関係の構築や気遣いが面倒くさいという人でも比較的やりやすいでしょう。
本業の合間に数時間程度働く程度なので、大きな金額にはならないものの、給与が月に2回あるというのは大きな強みになります。
 

・フリマアプリで稼ぐ

推し活で手に入れたグッズのなかには「もう手放してもいいかな」というものもあります。
それらをフリマアプリで売ってしまいましょう。
古いものや知名度の低かったころのものなどは意外と高く売れる可能性があります。
他にも、ついつい増えてしまった洋服やコスメなども出品すれば部屋も片付いて一石二鳥です。
ただしこの方法だと臨時収入にしかならないので注意が必要です。
 

・ポイ活をする

「いきなりいろいろ始めるのはちょっとハードルが高い・・・」という人はポイ活がおすすめです。
ポイ活とは、クレジットカードや電子マネーで決済することで発生するポイントを貯めることです。
貯まったポイントは支払いに利用できます。
普段の買い物はもちろん、チケットやホテルの支払いをクレジットカードで行えばどんどんポイントが貯まっていくのでモチベーションを維持しやすいです。
還元率の高いポイ活サイトなどもあるのでチェックしてみましょう。
 

■推し活のためにできる節約術は?

長く安定して推し活をするには、収入源を増やすことと日常的な節約が重要です。
推し活のためにできる節約術をみていきましょう。
 

・家計簿をつける

無理なく節約を続けるためには、現状を理解しておくということが大きなポイントになります。
なかには「推し活にかかった費用はあえて計算していない」という人もいますが、それだと毎月どれくらいのお金を使っているのかわかりません。
すると徐々に費用が増えていき、気付いたころには日々の食事代にも困る羽目になるなんてことも・・・。
そうならないように、家計簿をつけて収支の割合やお金の流れを理解しておきましょう。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、習慣化すればお金のやりくりが上手にできるようになります。
 

・購入するグッズを厳選する

ツアーやイベント会場、公式ショップなどに行くと様々なグッズが販売されているのでついつい買い集めてしまいます。
一つひとつは少額でも、数がそろうと結構な金額になってしまうため、衝動買いは避けましょう。
一度その場を離れ少し冷静になる時間を持つなどしてみてください。
その後、改めて見ても「ほしい」と思ったものだけを厳選して購入するようにして、資金を温存すれば、また別の推し活に活用できます。
また、グッズを見る際はオンラインでも購入が可能かどうかチェックしておきましょう。
ネットでの購入が可能であれば、自宅に戻ってからじっくり検討することができます。
現場ではすべてのものが魅力的に見えてしまうので衝動的に購入していては費用がかさんでしまいます。
 

・買い取り業者にグッズを売る

推しのジャンルによってはグッズが高額買い取りしてもらえる場合があります。
買い取り業者のなかにはアイドルグッズやアニメグッズなどを専門に取り扱うところもあり、フリマアプリなどに出品するよりも高額での買取りが期待できます。
店舗に持ち込まずにグッズを買い取ってくれる宅配買取りに対応している業者も多いです。
フリマアプリでの出品や発送作業などが面倒、出品を巡ってトラブルに巻き込まれるのが嫌という人におすすめです。
 

・遠征時の移動に旅行パックを利用する

遠征をする際はホテルだけでなく、新幹線や飛行機のチケットも用意しなければなりません。
そんな時はJRや旅行会社が販売している旅行パックを利用すると節約になります。
それぞれ別で手配するよりも安いうえに、トラブルがあった際にも対応してくれる可能性が高いです。
遠征費用は高額になりがちなので毎回少しでも節約できるように意識しておくことがポイントになります。
 

■推し活をする際に気をつけることは?

推しのためについ熱が入りすぎてしまうという人もいます。
そこで最後に、推し活の際の注意点をみてきましょう。
 

・借金はしない

舞台チケットには、全公演のチケットをまとめて購入できる「全通チケット」などもあります。
たとえばチケット料金が10,000円で、10公演あった場合は10万円です。
推し活のためにどうしても購入したい!という気持ちもわかりますが、借金はしてはいけません。
消費者金融はもちろん、家族や友人、知人なども同様です。
自分の収入に見合わない推し活はいずれ立ち行かなくなってしまいます。
 

・普段から貯金しておく

推し活を続けるのであれば、普段から貯金する習慣をつけておきましょう。
お金に余裕があるとつい推し活に回したくなってしまうものですが、あればあるだけ使っていてはいざという時に動けません。
急な出費というのは必ず起こります。
慌てなくて済むように貯金はしっかりしておきましょう。



今回は推し活に関するお金事情について解説しました。
推し活にかけるお金は月平均16,000円ほどとのことですが、これはあくまで平均額であり、なかにはもっと費やしている人もいるでしょう。
費用の観点から推し活に疲れてしまっている人もいるとの結果も出ています。
しかし節約をしたり、収支の見直しをしたり、日々工夫をすれば無理なく安定して続けられるでしょう。