情緒に対する対価 | 三上ナナエのブログ

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人材育成コンサルタント、企業研修講師




観光地でよく見かける人力車のサービス。



私の母が、



人力車を引くお兄さん達がまだ誰もいない朝の街を掃除しているのを見かけ



その姿に人力車になんだか乗ってみたくなった!



乗ったら予想以上にすばらしかったの~



と言うので



詳しく話を訊きだしました。



まとめると・・・



<3つの感激ポイント>


1.細やかな配慮


・人力車に乗り降りの際、手を取ってくれるが
お兄さんは自分の手にひざ掛けをのせて、直接お客さんの手を握らないようにしてくれる。(直接手を握られることに抵抗がある人もいますよね)


・顔に日の光が直接当たらないか、風のあたり具合などを気に掛けて、幌を景色の見え具合も考えながら調整してくれる


・ガイドはもちろん、気になったものを口に出すと、歴史的背景や“へぇ~”という知識などを披露してくれる



2.チームワーク

接客中ではない他の人力車のお兄さんが、写真を取りましょうか?と声をかけて(お客さんのカメラで)撮ってくれる。
引いてくれているお兄さんも一緒に写してくれるので貴重なショットも残せる。



3.謙虚な心

すばらしいもてなしに母が料金プラス心づけを渡したところ

「ありがとうございます。十分いただいていますのでお気持ちだけで」と一度辞退された。

「十分いただいている」

咄嗟に出る言葉ではないと感激




おいくらくらいなのかな?と思って尋ねると


30分8000くらいとのこと。


移動手段と考えるともちろんお安くないですが


まさに思い出、情緒にたいする対価


一期一会の出会い、お客様の旅の一ページとして最高の時間を過ごしていただきたいという思いが伝わり感動に繋がる。



朝の街をお掃除すること、そこで仕事をさせてもらっている感謝の気持ち。


仕事への思いはそこから始まっていたのです。