かねてから鈴鹿市に歴史的価値あるバイクが展示してある情報を得ていた。

 

 

 

日曜の朝9時に市役所へ向かう。

 

2006年に完成した庁舎は人口20万人都市としてはかなり立派な印象。

 

 

 

入口には鈴鹿市のマスコットキャラクター「ベルディ」が出迎える。

 

昨今の、ゆるキャラブームよりだいぶ以前、1992年に市制50周年を迎え、その記念事業の一環として制定。

 

 

 

今年で市制80周年を迎え、それにふさわしい展示が一階ロビーの一角にある。

 

 

 

 

 

「HONDA スーパーカブ(C100)」

 

展示車両はHonda創業者の本田宗一郎氏が、当時の鈴鹿市長 杉本龍造氏に寄贈した実車。

 

 

 

 

スーパーカブは1958年に埼玉製作所で生産開始。

 

全メーカーの年間総生産台数が3万台強の時代に「3万台は売れる、しかも『月産』で」とのとてつもない販売目標を掲げ、2年目にはそれを到達するほど大ヒット。

 

 

 

 

とにかく造れば造るだけ売れる状況で、増産に伴い新たな工場の建設に迫られる。

 

 

さきの大戦中、1942年に海軍工廠の建設と並行し周辺の町村が合併され鈴鹿市が誕生。

 

戦後、その広大な跡地に大工場の誘致に積極的だった鈴鹿市長 杉本龍造氏とうまく折り合い、平田町全域にスーパーカブ専用の工場が1960年に稼働開始。

 

 

 

1991年までスーパーカブはここ鈴鹿製作所で生産。

 

現在では軽自動車「N」シリーズやFITなどが流れています。

 

 

展示車はその鈴鹿製作所で生産された1号機。

 

 

日曜に限り「鈴鹿モータースポーツ友の会」の方が案内されていたので、1号機である根拠の撮影をお願いしたらあっさりと快諾。

 

 

 

 

型番「C100」 1960年製「60」 鈴鹿製作所「5」

 

そして1号機を示す「00001」

 

 

この車両は長く市で保管していたが「歴史的価値が高い」として、現在は栃木県のホンダコレクションホールで所蔵。

 

 

久しぶりの里帰りとなったようです