先ず最初に現在わかっているお子さんの問題点はと説明を始める医師


染色体異常はみられなかったけど

(確定済。詳しくはアメンバー限定記事に書いてます)



もっとマイナーな染色体異常や何かしらの症候群など基礎疾患の可能性が強く疑われます


それに加えて未熟児での出生

(後に、この早産となな坊の疾患は全く無関係だと判明します。早産は妻の体質で産後検査を受けましたが原因不明でした)




①大動脈縮窄症

②心室中隔欠損

③左上大静脈遺残

④超低出生体重児

⑤脳奇形・口唇口蓋裂など



その中でも特に問題なのが心臓の方の疾患で

現状の心臓の状況を考えると


今後数日から数週間で高肺血流状態が進行し

生命的なリスクがあると告げられました



これを回避する必要があり、そのために現状考えられる選択肢は


・低酸素療法

・両側肺動脈絞扼術


その頃のなな坊の体重を考えるとこのどちらかの選択肢になるとの事


ただこれは非常に不安定な治療選択である

これをすれば十分に安全な生命的維持が可能という治療ではない

しかし現状ではこれ以上できる事はありません


もし治療をしても血流不全からの合併症のリスクがとても高い

それ以降の治療へのリスクも高い


もし手術出来るようになっても

この県に小児の心臓手術出来る施設はなく

県外に行ってもらう必要がある




なな坊は30週で産まれた未熟児

そもそも手術出来る体重に満たしてないんです

手術出来る体重になるまで生命維持が出来るかの可能性も非常に低いと言われました




正直かなり重篤な状況であり

治療のハードルも高い







説明を受ければ受けるほど頭の中が真っ白になっていく・・・じゃあ結局どうしたらいいの?って思ってたら




これらの治療をするかしないかは

御家族の方で、決めてもらわなければなりませんと

ここにきてまさかの命の選択を迫られてしまいました


リスクが大きな治療をするか

治療せずに赤ちゃんの生命力に託す又は看取る



そんなん、どうしたらええかなんて僕らにわかるわけないやん



治療したら取り返しつかんくなるかもしれんし

せんかったらせんで、その間赤ちゃんは苦しい思いしながら体重が増えるのを待つ事になる……

最悪の場合………


考えがまとまらないんで一度妻と話し合いさせてもらいたいですって伝えると



まさかの

今まで先生の話を黙って聞いてた看護師から

じゃあ席外すんでここで話し合ってもらっていいですよビックリマーク



え?ここで?

嘘やろ⁇

命の選択をここで今すぐに決めろと?



部屋から皆退室し

結論が出たら声をかけてくださいと言われ

2人だけに…







今まで我慢してた感情が溢れ出しました汗汗汗汗


妻は涙を流す事しか出来ない…


数分間泣き続けたのち


どちらともなく


「諦めよう」


2人して頷く事しか出来ず…





落ち着いた頃に先生を呼び2人の意思を伝えました



分かりました‼︎

お子さんにしてあげたい事を考えてください

それってよくドラマとかで聞く看取る時のセリフやん…



抱っこをする事すら叶いません…

今できる何か形になるものをと考え

手形をとって欲しいとお願いしました




面会時間が30分と限られていた為

ここで妻は病室に戻り

僕は一人家へ

こんな時も2人で一緒にいることができひんなんて………



つづく