今も昔も、いじめは存在していました。
陰湿ないじめだって、昔にもあったはずです。
ただ、昔はいじめを受けている子どもをかばうクラスメイトがいました。
いじめが常習化しない環境があったのかもしれません。

大津市で、いじめによる自殺がありました。
でも、アンケートにあれだけたくさんの子どもたちが「いじめはあった」と回答していながら、男の子は救われませんでした。
みんなその現場を傍観していたのか…と、不思議でなりません。

道徳は、机上で学んでも身につくものではありません。
一人ひとりが、辛いこと、苦しいこと、悔しいことにもきちんと向き合いながら、それを乗り越えて、はじめて身につくものではないでしょうか?

「子どもには辛い思いをさせたくない」「ややこしいことに巻き込ませたくない」と考える親御さんも多いように感じますが、本当は、子どもの成長のために必要不可欠な体験なのではないでしょうか?

たくましく、正しく生きる意味を、大人たちが考えて、そして行動していかなければいけません。
教育者は、それ以上にその行動力を示して欲しいと願います。

いのちは重いのです。
いのちは、決して断ち切ってはならないかけがえのないものなのです。