ドイツの検事長フリッツ・バウアー博士は
ナチスの重要人物アイヒマンが
アルゼンチンにいるという情報を掴み、
捕まえてドイツで裁くために動く。

戦後もドイツ政府の中枢には
ナチスの残党がたくさんいて、
アイヒマンが捕まるとまずい人が多く、
バウアー博士の邪魔や脅迫をしていた。

政府の中枢にナチス残党がいることも、
バウアー博士がアイヒマンを
ドイツで裁きたい理由の一つで、
ドイツでアイヒマンを裁けないなら
彼らも逃すことになると怒っていた。


国家反逆罪だけどバウアーが頼った
イスラエルのモサドは、アイヒマンには
あんまり熱意がないのも意外だったびっくり

イスラエルは過去の亡霊アイヒマンより
アラブとの戦いに全力を注ぎたいし、
ドイツから武器を購入していたのと、
ドイツの現政権が揺らげばソ連の思うツボで
アメリカはドイツを支えると言ってるし、
と政治の事情がいろいろ…

でも、部下のアンガーマンの協力もあり、
証拠を掴んでモサドが動いて、
アイヒマンを拉致って逮捕となった。
でも政治事情でドイツではなく、
イスラエルで裁くことに。

アイヒマンはクウェートにいると
偽の記者会見までして、
アイヒマンやナチス残党を油断させた所は
おおーっという感じだったびっくり


もう一つ描かれていたのは、
バウアー博士とアンガーマンの
性的趣向のこと。
同性愛者は逮捕っていうのは驚くタラー

アンガーマンは、ハニートラップに
引っかかって写真まで撮られてしまい、
バウアー博士を失脚させたい人達から
脅迫されることに。

まさかあれがハニトラだとは…

自ら出頭したアンガーマン

迫害や性的な面で過激な描写もないし、
バウアー博士から見た逮捕劇の話は
さっぱりと見やすかった。

でもバウアー博士に対する周りの視線が痛くて
怖いことがあったとき、
家族の声が聞きたくて電話した場面が
なんだか印象に残った。

けっこう面白かったし、
歴史の勉強になった気づき