一話完結で、いろんな物語が読めた。
いろんな“ひとり”があって、
とても良かった
ムーミンはアニメしか知らなかったけど、
小説を読むと人気があるのがとても分かる。
大人が読むと共感だらけかも。
みんな自分の好きなことがしたくて、
自由に一人になりたいと思って行動してた。
スナフキンもヘムレンさんもそうだし、
ムーミンパパも突然家を出て
自由を求めてニョロニョロの船に乗ってた。
でもムーミンパパは、自由すぎることで
虚ろな目になってくのは笑えた
“すっかり自由の身となったのに、
なんの意欲もなくなってしまった”とか
分かるな〜って思う。
『春のしらべ』
『静かなのが好きなヘムレンさん』
自分の自由を他人に邪魔されて、
始めは嫌な気持ちになるスナフキンや
ヘムレンさんだったけど、
しょうがなく覚悟を決めて話をすると
新しい気持ちや自分に気づいたりしてた。
『春のしらべ』のティーティ・ウー。
憧れのスナフキンに名前を付けてもらって、
一個の人格になったと話す。
これからはただ出来事が起こるのではなく
ティーティーウーに起こるのだと喜ぶのは
ほんと良くて、はっとした。
「ぼくはありったけ、生きるのを急がなくちゃならないんです。もうずいぶん時間を無駄にしてきちゃったから」と。
『この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ』
フィリフヨンカの話も良かった。
これも何とも言えない良さがあった
『目に見えない子』
怒られず、皮肉や嫌味ばかり言われ続けて
姿が消えてしまった女の子の話もあった。
傷つけられて自分を消してしまった子が
お薬と安心する場所で体を取り戻し、
怒ったことで顔を取り戻した。
原因となる嫌な人の事を思い出すと、
姿がまた消えてたのも印象的。
思い出して戦わなくても良くて、
忘れて何より距離を取るのが一番なんだな。
辛いなと読んでいたけど、
ラストの笑いはミイを彷彿とさせてた。
トゥーティッキも言ってたw
『世界でいちばん最後の竜』も、
『もみの木』も面白かった。
もみの木では、皆クリスマスが来ると
もみの木や食事の準備で大慌ての中、
ふいに冬眠から起こされたムーミン一家。
冬眠でクリスマスを知らない一家が、
クリスマスが来ると慌てる人々を見て
クリスマスを恐ろしいものと勘違いして
みんなと同じように準備をする話w
たしかにイベントがあると人は、
災難が来るかのように慌ててる
あとスニフとスナフキンの会話も、
とても面白かった。
物が少なくなると人生変わるんよな。
スニフのひねくれぶりもツボった