片桐はいりさんの朝のラジオが

とても良かった。

聞き終わってから思わず拍手した拍手



判断を宙吊りにする、

というマイブームの話。


昔から劇団でも広報になることが多く、

話をして「分かる分かる!」と

盛り上がる人とは楽しく話をしてきたけど、

原稿が来たとき直す箇所が多いのだと。


それとは反対に、分かるとは言わず、

「どうしてそうなんですか?」とか

聞いてくる人の原稿は直す箇所が少ない。


これはどうしてなんだろうと。

分かると言ってくれた人とは、

本当は分かりあえてなかったのか?

それも思いたくないし、と片桐さん。


片桐さん自身も物分りがいい方で、

すぐ分かったと言っていたけど、

「分かる」「わかった」と言うことで

自分の枠の中から出てないのではないか、と。


自分の分かる範囲で「分かる」と

勝手に思っているだけで、

分かると言うとそこで止まってしまう。


「ちょっと待って。分からない」

そう言うと世界が広がる感じがする。

自分の枠から出た先にあるもの。


相手の考えはたぶん、自分の枠を超えた

その先にあるもので、

自分の枠内で「分かった」と思うのは、

きっと違うんだろうなと聞いてて思った。


簡単に分かると言わずオチもつけず、

「分からない」を分からないままにする。

宙吊りにするのだと片桐さんは言ってた。


自分が思うものと違うものが見えて、

自分の枠から出て考えることができる、

という話だった。


結論付けたいのをあえて付けない、

それがマイブームなのだと。




すごく良い話だったニコニコ

ラジオの終わり方も面白かった。


お稽古事でも、私分かる、出来る、と

ある程度やると分かった気になって、

言うことを聞かなくなる人もこれかな。

仕事でも何でもそう。


その先があるのも分からないまま、

分かる!と意気込んで止まる。

伸びる人と伸びない人の境い目なのかも。


自分も心当たりがあって、

いろいろ思いながら、

朝から良い話が聞けたニコ