飛行機墜落の原因を探る映画。


航空事故調査局の音声分析官マチューは

責任者のポロックに担当から外された。

なぜなのか?

そしてそのポロックが失踪する。


マチューが調査を引き継ぐものの、

ブラックボックスの音声と、

被害者の留守電の時間が合わないし、

有るはずの音が無かったりと何かがおかしい。


野心のため安全性を蔑ろにする企業や、

捻じ曲げられた真実を突き止める、

マチューの孤独な戦いがヒリヒリした。


誰も信じてくれなくても、

自分の耳を信じて貫き通したマチューが

とても良かったし、せつない。


ポロックから嫌われてると思ってたけど

マチューの耳を信じてたのグッとくる。

凄く面白かった。


↑マチュー


《※ネタバレ有りの感想》



飛行機も車もハッキングされ操作不能は、

とても恐ろしかったガーンガーン

こういうのって実際あり得るのかな…



一人暗い湖の中に入って発見した、

ポロックの告発動画を見つけて追われて↑

犯人達に車をハッキングされてしまう。


犯人達がマチューを追ったのは、

スピードを出させる為なんだろうな。

マチューは逃げる為120キロ以上出して

ハッキングで車が制御不能に陥り…えーん


まさか主人公が亡くなるとは思わなくて、

ショックだし、びっくりした。

あれだけ活躍した耳から血が出てたの泣ける。


妻のノエミの涙がせつない。

マチューを信じず、すれ違ったまま、

さよならになってしまった。


マチューは最後、ポロックの告発動画を

ノエミに送信してた。

ノエミがマスコミに流して、

黒幕のルノーの記者会見でも流して

一矢報いたのは爽快だった。


けどラストのノエミの涙が切なすぎた。

ノエミも業界の暗い部分に関与してるし、

大切な人を失って初めて気づいた感じ。


それまではマチューに言われても安全より

自分のキャリアアップしか考えてなかった。

安全な飛行機や車がどれだけ大事か…



飛行機事故がなければ、
二人の結婚生活も続いていた。

300人も亡くなった飛行機事故は、
セキュリティ会社の社長のルノーが
ポロックにブラックボックス改竄をさせ、
イスラム教徒の男に罪を着せ、
墜落はテロのせいだとした。

だけど真実は飛行機の中からのハッキングが原因で、
前にルノーの会社にいた男が犯人だった。
セキュリティには欠陥があった。
それを隠すために邪魔者を消すルノー。

マチューが直接ルノーに聞きに行ったの、
ズバリ全部当たってたからヤバかった。
ルノーのあの目…


昔やたら事故を起こす飛行機とか、

企業のこういうのあったりしたのかな、

とか考えてしまった。


飛行機に乗ってたハッキングの愉快犯も、

まさか制御不能に陥って墜落するなんて

思ってもなかった感じだった。

キャンセルしても受け付けない絶望感滝汗

電気も落ちてPCも使えなくなってたし。


拝金主義や捏造やハッキングのせいで、

この映画に出てくる人たち皆、

誰も幸せじゃなくなったのが印象的だった。



飛行機会社の裏とか見れたし、

ブラックボックスの取り出し方も

初めて見てちょっと感動びっくり

とても面白かった。