公民権法制定で、黒人のジャービスも
管理職の面接を受けられるようになった。
ずっと願ってた嬉しい知らせ。

面接で工場まで行くのに、同じく黒人の
友人のジェリコに車を頼む。
だけど途中で車が壊れ、歩く羽目に…

まともに行けば面接に間に合わない。
ジェリコは近道をしようと提案する。
けれどそこは私有地と看板があったし、
黒人に容赦ない人が住んでる危険な場所。

実際、白人家族の会話では
「黒人は狩れたのかい?」や、
黒人がいない世界にしたいと話してる。

命を失ったら面接どころじゃないので、
冒険をしないジャービスは嫌だと拒否。
だけどジェリコに説得され、面接のため
白人の土地を通ることにしたジャービス。

だけど案の定、大変な事態に陥る。
一人の黒人少年が縛られ捕まっていて、
助けたら白人のマルセル達3人に
しつこく追われることに…

一人の黒人ジャービスの、
管理職までの道のりの映画だった。

ジェリコがとてもユニークなのと
歌が良いのと、作りが甘いのとでw
深刻な差別だけど少しライトに見れた。

ジェリコのような、悪く言えば考えなし、
良く言えば突破力のかたまりのような人が
歴史には必要というのも分かった。


《※ネタバレ有りの感想》

まさか最後にプレゼントされた車が、
忘れもしない兄殺しの犯人の車だとは。
意外なラストでびっくりした。

黒人も正当な評価を受けたい。
ジャービスの父も昔昇進を願ったけど、
そんな父を嫌った白人に
兄が木に吊るされ殺される事件が起きた。
それ以来、笑うことがなくなった父…

その犯人が、あの家のエドワードとはびっくり
兄は飲んだくれのエドワードと違い、
医学部を目指す家族の希望だった。


父エドワードがジャービスの兄を殺すのを
当時幼かったマルセルは車に乗って、
一部始終を見てたんだろうね。
木に吊るすのを手伝った可能性もある。

そのせいでマルセルは大人になっても
黒人を吊るしてるということなんだろう。
父の行いを正しいと理解したか、
父は間違ってないと思いたいんかな。

でもマルセルは白人の妻以外に、
黒人のメイドとの間に黒人の実の娘がいる。
全てを支配したい歪んでるマルセルは、
逮捕されたあと黒人だらけの収監先で
黒人たちの洗礼を受ける感じだった。


ジャービスの祖母や母は、
怒りや苦しみを抱えそれが友達のようになると
痛みも喜びも感じられなくなると語る。
憎しみから離れたいよな…

工場の社長は高齢の白人で、良い人。
でもエドワードが義兄だったのは驚いた。
新しい車と土地の権利書をくれたのは、
ハッピーエンドで良かった。

お金で解決ではないけど、工場の社長も
義兄が何をしたのか長年のつかえも取れて、
みんな晴れ晴れとしたラストになった。

悲しみは消えないけど、
自分の未来のために歩くという感じで
作りは甘いけど面白かった。

ジェリコの白人に変装したのも
けっこう面白かった爆笑