ドイツ語が心地良かった。
四大精霊の、水の精霊ウンディーネの
神話をモチーフにした映画らしい。

日本の雪女伝説も私の知ってるのは、
男性から見た物語だったな。
雪女の目線から見た物語は知らない。

それと同じでウンディーネも
いつも男性目線の物語らしく、
この映画ではウンディーネから見た物語にしたのだとか。

何を考えて、何を想い、
元の場所に帰って行ったのか…

途中からホラーかとドキドキしたけど
ダークファンタジーだった。

あと、ドイツの都市の解説もあって、
フンボルト・フォーラムや王宮のこと、
これがまた目新しくて勉強になった。
静かで美しいドイツの風景も良いし、
面白かったみずがめ座おとめ座


ベルリンの住宅都市開発省に勤務する、
歴史家で博物館ガイドのウンディーネ。

ヨハネスに失恋して涙してるところに、
潜水作業員のクリストフと出会う。
素朴で優しいクリストフ。

うまく行ってたのだけどある日、
元カレのヨハネスと道ですれ違い、
ここから物語が急展開し始めた。

↑クリストフ

新しい彼氏といるウンディーネに
ヨハネスがまた言い寄るけど、
ヨハネスは彼女とうまく行っていたから
ウンディーネをコケにした感じだった。

クリストフは湖で潜水作業中事故に遭い、
一時は脳死と診断されて大変なことに。

ウンディーネはクリストフが死んだと思い、
全て終わらせて湖に帰ろうとしたのかな。
ウンディーネは神話になぞらえて、
自分を裏切ったヨハネスを殺し、
ウンディーネは湖に帰っていった。

体格のいいヨハネスでも人間だから
水の精霊の力には全くかなわなくて、
あっけなかった。


そのあとウンディーネが湖に沈んだら、
クリストフは意識を取り戻す悲恋ガーン

始めは神話がモチーフとは知らなくて、
なんかだんだん変だなと調べたら
神話がベースにあると知って納得した。


意識を取り戻したクリストフが
ウンディーネを探すけど行方不明で、
二年後、湖で再会するまでの流れは
かなりドキドキしたキョロキョロあせる

クリストフはもう新しい彼女がいるし、
お腹に赤ちゃんもいて幸せになってる今。
ウンディーネは幸せになれなくて、
湖にいるラストは少し寂しかった。

ウンディーネをまだ愛していたら、
再会した段階でウンディーネは
湖から出れて復縁となったのかな…

だけどウンディーネのことはもう、
思い出になってたクリストフは、
今の彼女の元へ帰っていった。


水の精霊ウンディーネの神話は、
人間との悲恋物語が多いと書いてあった
そのとおりのラストだった。

凛としたウンディーネだけど、
内面は弱さでいっぱいなのも魅力的だった。
頑張ってもなかなか掴めない幸せ。


フンボルト・フォーラム良いね。
王宮のこともベルリンの名前のことも、
解説が面白かった。

なんだか不思議さもあって、
余韻が残る映画だったニコニコ