ドイツの映画。

 

暑いから、山は涼しそうだなと思って

何の情報もなくこの映画を見たら、

最近見た映画で一番心臓がバクバクした。

 

 

1936年に起きた、実話ベースの話。

アイガー北壁の初登攀を目指して、

ドイツ人のトニーとアンディが挑戦した。

 

700キロを自転車で走ってやって来て、

山登りの道具も自作に見えたし、

慎重なトニーと天才肌なアンディは

仲も良くて見ていてワクワクした。

二人なら初登攀できたと思う。だけど…


 

この二人の後を付いて登って来た、

オーストリアのヴィリーとエディが

間をあけずに登って来たものだから、

ヴィリーが落石でケガをした。

 

戻ろうと言うエディの言う事を聞かず、

無理をして更に大ケガを負ったヴィリー。

 

一人で下山は無理で、ヴィリーの為に

皆で協力して下山することに。

天候の悪化もあり、まさかの悲劇が起こって...

という話だった。




≪※ネタバレ有りの感想≫

 




見終わってショックを受けた。

まさか誰も登攀できず、

しかも全員亡くなったとは驚きあせる

 

トニーを守るためにアンディがザイルを切って

落ちてしまった時は悲しかった。

 

トニーだけは助かると思ったのに、

救助隊の目の前まで降りてきたのに

一言残して宙づりのまま亡くなるという...

しかも遺体回収まで二年間そのままって。

 

まじか...

トニーは助かると思った…


 

トニーの手袋、私が冬にするような

毛糸の手袋みたかったし、

山登りのプロでこの装備だから、

この時代はこれが限界なのかな。

 

二年後、トニーたちのルートで、

ドイツとオーストリアの隊が初登攀に成功。

ナチスがこれを利用したとか何とか..

 


アイガー北壁は、日本人は1965年に

高田光政が日本人初登攀と。

でも相方が亡くなったらしい。

 

この時のことを元に、

新田次郎が小説を書いたってあった。

『アイガー北壁』読んでみたいな。

 

 

あっという間の二時間だった。

手に汗握ったし、ギャーギャーと

つい言葉が出てしまうくらい、

ハラハラドキドキした山登りと下山だった。

 

トニーは助かるって思ったのに、

実話の結末はショックだったな。

 

面白かったと言っていいのか悩むけど、

それを言いたい映画だった。

すごかったし、見応えがあった。