世界的なベストセラー作品の
『デダリュス』という本を巡る話。
「文学を愛してる」から始まった、
一つの悲劇を暴くため仕掛けられた罠。
最後の方は、面白かった。
二転三転してやっと目的が分かる作りで
そうだったのかと驚いたし、
目的の真犯人が捕まって良かった。
「それが聞きたかった」と言い、
犯人が詰んだところが印象的。
『ビブリア古書堂の事件手帖』みたいに
本にまつわる話が有るわけではないから、
見終わったあとの中身がないスカスカ感もある。
でも大切な目的があったし、
決着がつけられて良かった。
面白かった
『デダリュス』待望の新刊発売。
翻訳家たちをシェルターに集め軟禁し、
作品の情報が外部に漏れないように
万全の状態で翻訳の仕事をさせるエリック。
が、まさかの流出。
なぜ?どうやって?誰が?
犯人は莫大なお金を要求し、
払わなければ流出させ続けると脅迫。
ものすごい損失になり、
エリックは血眼でこの中にいる犯人を探す。
だけどその先で待っていたものは...
という話だった。
≪※ネタバレ有りの感想≫
シェルターに入る前に全てが終わっていた。
9人中、6人が事前に会って共謀し、
エリックから「デダリュス」新作の
原稿を奪いコピーしていた。
日本製のプリンターが素晴らしい
でも、これもカムフラージュとは…
実はエリックから原稿を奪わなくても、
アレックスが持っていた。
実際エリックのは盗まれてなかった。
アレックスが『デダリュス』を書いた、
オスカル・ブラック本人だったから。
これはアレックスが書いた本だった。
アレックスの要望で、親交のあった
教授のジョルジュが代わりに著者になって
エリックと契約したりしていた。
でも、金儲け主義のエリックが嫌で、
契約破棄を頼んだアレックス。
ジョルジュは了承してエリックに言うと、
ジョルジュはエリックに殺されてしまった
でも殺しの証拠がない。
それで犯人の自供を狙って、
この大きな計画を立てた。
それがこの大げさな茶番の大切な目的だった。
「文学を愛してる」
アレックスの想いを理解して、
そのために殺されたジョルジュの
無念を晴らすことができた。
↑思わぬ死人と、ケガ人が出た...
登場人物が多いからか、
誰を見たら良いのか分からず、
目が回るような感じもあった。
一つのミステリー小説のようで、
面白かったと思う。
アレックスが著者で、目的が分かるまで
まあまあな感じで進み、
最後は面白かった