ウォードもジャックもシャーロットも、

主な登場人物はみんな自分が嫌い。

だからこの映画は妙な魅力があるのかも。

 

シャーロットは危険な男が好きで

殺人鬼ヒラリーと付き合ってるのも、

「ろくでなしの面が彼と合う」からと。

“天使だ”という言葉に喜んでたシャーロット…

 

シャーロットは自分を低く見すぎで、

ろくでなしの危険な男が好きなのは

そういう人としか合わないと思ってたんだと思う。

普通の人とは合うはずがない、と。

 

だけど若いジャックから恋をされ、

何度断っても優しい眼差しを向けられる。

偽りのない愛情を貰い続けてる内に、

シャーロットが変わった。

 

それが分かるのはヒラリーが釈放されて

シャーロットの家に来たとき。

ヒラリーを見る目に恐怖の色が見えて、

途中あきらかに拒否してた。

 

もっと強く拒否するか、

ルームメイトに警察を呼んで貰ってたら

悲劇を回避できたのに…

 

シャーロットがとても悲しい。

ジャックに手紙を出して、

一ヶ月も経ってから届くことになった。

すぐ届いてたら救出できたかもしれない。

 

 

 

自分を低く見て自己嫌悪をする人は、

悲劇の結末になっていた。

卑屈になると目線が曲がってしまうから

見誤るという感じだった。

 

ジャックはシャーロットのような、

年上でママと恋人が合わさったような人に一目惚れしたのは、

ママに捨てられた傷があったからかな。

 

ウォードの性癖はママ関係ないかも。

ウォードはマゾで同性愛者で、

黒人が好みで自分がキライ…

 

ウォードは裕福な育ちの白人男性だけど

少数派の性癖の持ち主だから、

人があまりやらないような冤罪とかの

記事を書く記者になったのかも。

 

犯罪をしてるのでないんだから、

自分を低く見なければ

ウォードもシャーロットも生きてたはず。

 

ウォードが殺される瞬間を目の前で見て

愛するウォードとシャーロットの

遺体を一人で運んだジャックは、

この一件はママ以上のトラウマもの…

 

 

それにしても凄まじい場面の連続だったガーン

刑務所での面会場面はびっくりだし、

海でのクラゲ事件もびっくりで、

ワニが内臓取り出されるのは最悪だし

ウォードが殺害されるのも地獄だった。

 

こうやって見ると、酷く不衛生で、

えげつなくて沼地のような内容。

それなのに魅力的なのはなんでだ…

 

 

そういえばこれ、小説まで買って読んだの思い出した。

その頃は小説読むの好きで、

手当たり次第に読んでたな〜

 

 

あとこの映画は公開当時、ウォードの

↑この笑顔見たさにニ回見た。

最終日もギリギリ間に合ったの覚えてる。

 

この頃は、まだ自転車で行ける距離に

映画館があったんだよね。

あの映画館、潰れてほしくなかったなあ。

なつかしい照れ