ケネディ大統領暗殺事件に、

当時関わった人達の

それぞれの動きが見れる実話ベースの映画。

 

人の死を巡る話だからか、

寂しげな、哀愁漂うセリフが多い。

 

 

「 …… 」無言で、

ずっと手に持っていた夫ケネディの

頭蓋骨の欠片を看護師に手渡した妻。

かなり印象的だった。

 

 

「こんな街で死ぬとは」

ケネディ大統領の棺を車に入れるときの

警護の人のつぶやきや、

 

「誰かが助けなくては」

暗殺犯とされたリーが暗殺されたあと

どこの教会にも拒否されて、

8年埋葬したことがないと言う神父が来て

話した言葉や、

 

 

「手伝ってくれないか。お願いだ」

リーの棺を運ぶ人もおらず、

兄が取材に来た人達に頼む場面も印象的。

頼まれた人たちは黙って手伝った。

「ありがとう」の言葉にも、しみじみ。

 

 

ケネディ大統領本人ではなく、

暗殺事件の周りの人の話だけど、

最初から終わりまで見入った。

 

いろいろ濃い映画だったな。

 

パークランド病院での出来事や、

暗殺犯のリーから脅迫状が来たのに

よくあることだと見逃したあげく、

自分たちの保身で証拠隠滅をしたFBI。

 

フィルムを撮ってたザプルーダーの事や

オズワルド家のことが描かれていた。

 

ウィキペディアで暗殺事件を読んだあと

もう一回見たら詳細もよく分かった。

病院での処置も、このチューブは

この対応のかなみたいな感じでアセアセあせる

 

ジャクリーンがケネディの顔を隠して、

ジャケットが被せられてから離れたのも

ウィキで読んでから意味を知った。

 

 

このパークランド病院、

ケネディ大統領だけでなく、

暗殺犯のリー・ハーヴィー・オズワルド、

オズワルドを暗殺したジャック・ルビー、

フィルムを撮影してたザプルーダーが

最期を迎えた病院なんだとか。

 

見終わったあと、

安倍さんの事件を思い出した。

 

この映画でも「殺人」なんだという

言葉がしきりに出てくる。

 

革命でもなく、世紀の事件でもない、

事件に関わった人達にはシンプルで

大変辛い出来事だというのが分かる。

 

 


感想の言葉を考えてしまうけど、

映画になった以上は娯楽なので…

見入ったし、面白かった。

歴史の勉強になる映画だった。