界の父親が失踪した日のことが、
語られた回だった。
界と羽花はラブラブだけど、
父親のことに関して界の世界は、
父がいなくなった時で止まったままだった。
帰って来ない限り、
動くことはない世界。
羽花の目が覚めて界に話しかけた時間は
界の父親が出て行ったとき、
界が目覚めた頃と同じ時間帯。
同じ条件があると思い出は蘇るもので、
界はみんなといても違うものを見ているのかもしれない。
界は中3の冬に目が覚めたあの、
まだ明けない夜にいるようだった。
何も知らない羽花やあゆみ達は、
みんなでお泊りが楽しくて
「しばらくは陽が昇んなきゃいいのに」
と言っていたけれど、
陽が昇って明日が来なければ、
界は思い出した辛い記憶の中で
止まったままの光景から動けない。
羽花は「明日が来なければ三浦くんはずっとひとりの夜だ」
「早く陽が昇って」
そう涙で願う羽花。
正面から向き合えて、
界の心に触れた夜だった。
りぼん6月号のハニレモ。
《※ネタバレあり》
前回の続きで、海水浴
みんなラブラブで羽花も界に接近したく
手をつなごうとするも振り払われたw
界に暗く険しい顔で謝られて、
羽花も暗くなり戸惑ってしまって
奇怪な行動を取ってしまう。
それでもめげずに、
「今日は私から三浦くんに近づく日」
と決めて行動する。
↑このさっぱり感が良い
大雨が来て荒れる天候で帰れなくなり、
あゆみ達のコテージに日帰り組も
泊まらせてもらうことになった。
楽しいお泊り。
羽花が界を追いかけるのは面白かったw
逃げる界が良いね
でも界が逃げたり怖い顔なのは、
羽花の水着姿を見慣れてなかったからで
つまり照れてたわけだ
あと奈乃のこと。
羽花たちには楽しい時間だけれど、
奈乃は居ずらかったのかなと。
奈乃も日帰りのはずで来たと思うし、
奈乃にとっては羽花しか仲良くないし、
元々こういうの苦手そうな感じだから
一人で散歩に出たのかも。
そこで昼間にナンパしてきた男に出会ってしまって、トラブルに。
助けに入った羽花が顔にケガをして、
界ブッチ切れ。
殴りそうになったとき高嶺くんが止めた。
奈乃は無事で良かった。
居ずらかったら早めに寝た方が安全かな。
高嶺くんのことも少し出てきた。
他人が作った料理を食べられないのだとか。
そして界のこと。
中3の冬、父親がいなくなった時のこと。
目が覚めたら、観たことのない映画が放送してて、
毛布がかけられていて、
ストーブは点けっぱなし、
父の姿がなくて帰ってこなくなった。
不安定な人だったとか。
母親がいなくなってから界は、
界なりに家族を守ってたはずだった。
だけどいなくなった…
何より自分は必要なかったのだと、
界が思うところが悲しかった。
一人で生きていくと決めて髪を染めたと語る界。
涙する羽花。
子供は子供なりに支えて頑張っても、
父親は自分のことしか考えられず、
その結果、界を置き去りにして
一人でいろんなことから逃げたんだろうな。
残された人は何を思うのか、
親なのに考えられなかったのか。
心に一生の傷になるよ…
話す界は、その時の光景にいて、
早く陽が昇ってと願う羽花がせつなかった。
胸が締め付けられる話だった。
父親に関しての界の世界が
動き出す日が来たら良いな。
あと、羽花と界のラブラブなところは
すごく良かった