この映画を見て思ったのが、

主人公がほとんど努力をしてないこと。

 

大学に補欠合格したのは

努力した結果のはずなのに

全く描かれないし、

人間関係ばっかりでなんか

叫びまくってたなあ...

 

 

まあ、気を取り直して、感想を。

 

 

 

小中高あたりの人間関係の苦さを

全部つめこんだ福袋みたいな映画だった。

 

この映画は見る人によって

共感部分は違うんだろうけど、

自分がした苦い思い出を

一つは見つけられそう。

 

 

私は実際にはやらずに耐えたけど、

冒頭の母との口論で走ってる車から

飛び降りた主人公クリスティンに、

16歳の頃の自分と母の関係が重なった。

 

小言に耐えられず、反論しては負け、

何度車から飛び出したい衝動にかられたか...チーン

 

でも出てたらクリスティンみたいに骨折して

ギプス生活だったんだろうなぼけーガーン

踏みとどまって良かった。

 

 

あとはクリスティンが停学になって

母の怒りの前で

今までかかった養育費を聞いて、

将来返すと言ってるところ。

これ、私もよく言ったな〜とタラー

 

 

私が10代の頃の母とは全く分かり合えなくて、

よく泣いたっけ。

今は母もすっかり丸くなって優しい。

昔は若いし、余裕がなかったんだなと

分かる部分もあるけど、

クリスティンが言う

「ママに好かれたい」と訴える気持ちが

そうだったなと、しみじみした。

 

でもママもドレスを直してくれたり

心配で良い高校に入れたりと

めちゃ頑張ってるんだよね。

でも言葉で表さないから全く伝わらない。

 

 

↑このあたりけっこう好き。

 

この母親は、不器用だから言葉が足りないとかじゃなくて、

器用でなんでもできるがために

家族に無意識に頼られ、

背負い込む形になって

余裕がなくなり

自分がなんとかしなきゃとか、

クリスティンを心配するあまり

「なんで分かってくれないの』と怒りまくる姿になっていったと思った。

 

夫もずっとウツ状態で、職もない。

ウツは本当に大変なこと。

それでも穏やかで、クリスティンを父親として支えて、良き理解者で

クリスティンは幸運だった。

 

兄のミゲルも人種の問題なのか

就職できずにいるというし、

それぞれ辛い中だからこそ

やっぱり母親への負担がかなりかかって見えた。

 

 

クリスティンを空港に送って行ったあと

一人車を流してたとき涙してるのを見て、

クリスティンと離れることが寂しいんだろうなって

いろいろ思った。

家族や同僚がなんでもできるスーパーマンみたいに言って誉めたら

人間てすぐ期待に応えるモードに陥って、

人から無意識に求められる自分を振り切れないし、

ヘマばっかりするタイプなら自信がなくなる方向へ行くけど、

なんでもこなしていけるタイプは

良い自分を見せる為に強がったり。

そういう人を見たことがある。

この母親も、そう見えた。

 

 

家族が頼れない?

いや、それでも家族を頼ったり

涙を見せながら生きれたら、

自然と優しい言葉が出て来るし、

もっとラクに生きれたんじゃないかと思う。

 

頼ることで生活に余裕が出て来ると

性格も変わる。

 

子供と親の目線は常に違っていて、

歩み寄れる余裕がある家は

うまくいくんだろうな。

うらやましいよ笑い泣き

 

 

でもラスト、ちゃんと親の愛情を

ママの愛情も受け取ったクリスティン。

レディ・バードという自分で作った名前を名乗ってみたりしてたけど、

「自分の名前を気に入ってる」と

電話するクリスティンが良かった照れむらさき音符

 

まあ、このクリスティンも

なかなかない性格の持ち主だったな。

 

家族を少し、ちょっと

恥ずかしいと思ってる行動とか、

他人のお金持ちの家を自分の家と言ってウソがバレたり、

親友のジュリーを放って

イケイケなジェンナと仲良くなってみたり、

かっこいい男の子に食い付いて迫った結果

予測違いなことが2パターンあったり、

忙しい主人公だったw

 

それ見ながら、胸が痛かった。

 

 

ジュリーと仲直りして、

ダンスパーティに行ったところが

この映画の一番好きなシーン乙女のトキメキ

 

 

そして、イケイケ美女のジェンナ。

 

 

あと、高校生のときより

大学生になって酔って病院で目を覚ましたクリスティンが

可愛かったw

 

 

特別面白くはなかったけど

なんか見ちゃうという感じで、

結局3回くらい見た爆  笑

 

嫌な記憶を呼び覚ませる映画だったえーん乙女のトキメキ