4年前までビッグコミックで連載されていた「トクサツガガガ」という作品がある。
一見普通のOLだが隠れ特撮オタクである仲村さんと仲間たちが繰り広げるオタク
コメディーである。
新型コロナのせいで外出自粛になるまではずっと連載を読んでいたのだが、最終回
直前で外出自粛になったため、この4年間最終回を見ることなくモヤモヤしたまま
過ごしてきた。今回単行本を手にすることができたので最後まで読んでみた。
非常にすっきりまとまっているいい最終回であった。どのキャラも設定がしっかり
しており久々に「ずっと読んでいたい、この世界に浸っていたい」と思わせる作品
であった。普通だと母との確執を最終回に持ってきそうなところだが、特撮の真の
対象である小学生に対し、モノ作りのすばらしさを訴えかけて終わる希望に満ちた
まとめ方は見事というしかない。まあ作品中でも語られているが、特撮オタクらの
1年の行動は毎年一緒なので、引き伸ばしても似たような展開になってしまうので
すっぱり終えられたのだろう。
4年間の新コロ生活が思い出されてなおさら感慨深い。NHKでドラマ化もされて
いるが、原作を読み終えると無性に見たくなってきた。