著者である巣籠氏はディープラーニングに関する本を多数書いています
が、「詳解ディープラーニング」の第2版が出ていたので読んでみました。
tensorflow の2系や最新の pytorch でのコード例が多数載っているのが
うれしいところです。個人的には BERT の基盤となっている Transformer
モデルの詳しい実装が載っているのがありがたい。
一応 BERT の実装としては「作って理解する Transformer/Attention」と
いうサイトが有名ですが、そちらよりも論文で提示されている元 BERT と
処理の流れが近くてわかりやすいかもしれません。ただわかりやすさを
重視しているせいか実装においてeinsum 関数を多用しているのが気に
なるところ。読みやすいですが、処理速度が気になる場合は適切な行列
演算に自分で書き換えた方がよいでしょう。
ディープラーニングの基本を押さえるにはこの本があれば十分と言える
くらい充実した本です。可能なら手元に置いておくべきでしょう。