こんなに面白い世界の囲碁ルール | ナナとトモのブログ

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最近は書評メインですがナナ(ダックスフント)のかわいさを世界に広めるブログです。

囲碁には大きく分けて日本ルールと中国ルールがあります。ルールとは

いっても基本は同じで、違うのは終局タイミングと地の数え方だけです。

・日本ルールでは両者が合意して終局となり、地を数える。

・中国ルールでは両者とも打てなくなったら終局となり、地と石を数える

 

しばらく前までは日本・韓国・中国・台湾のいずれも日本ルールでプレイ

されていたようですが、最近は中国が「日本ルールは曖昧だ」として中国

ルールを採用するようになったとか。「合意」という人間くさいものがない

ため AlphaGo のような AI にとっても中国ルールの方が楽なようです。

 
著者である王氏は
・囲碁はもともと石をたくさん置くゲームだった(純碁)
・全部置くとたいへんなので囲った「地」を数えるようになった(切り賃)
・地と石を数える中国ルールは中途半端
・日本ルールの「合意」というものが人間らしさを表している
などの理由で日本ルールがいかに素晴らしいか語っています。とはいえ
中国ルールも大きく違うわけではないので、麻雀のローカルルール的な
扱いでどちらもプレイできるとよいという風にまとめています。
 
なお初心者にとっても「合意」は難しい。自分も小さいころに将棋と囲碁を
学びましたが、将棋はすぐ理解できた一方で囲碁は大人になるまで理解
できませんでした。著者によると初心者は「純碁ルールで石をたくさん置く
のを目指すとわかりやすい」そうです。自分が小さいころに純碁ルールが
あればもっと囲碁にハマれたのかもしれません。