トポロジーは「ドーナツとコーヒーカップを同一視する学問」などと言われ
概念的にはそこまで難しくなさそうですが、初心者向けの解説を超えて
詳しく理解しようとすると、位相だとか、ホモロジー群やコホモロジー群が
どうだとか、途端に難しくなる印象です。
トポロジー自体はかなり面白そうなのに、適度なレベルの本がなかなか
ないのでいつまでたってもよくわからないまま。そんな中でサブタイトルが
「トポロジーの本質を視るために」とあるこの本を見つけたので、ちょっと
読んでみました。
最初の方の章はまあまあわかりやすいのですが、埋め込みやはめこみ
などの概念が説明なくいきなり登場したり、著者が修士でも難しいと思う
レベルの問題が普通に練習問題になっていたりで、想定レベルに自分が
達していないようで途中からさっぱり理解できなくなりました。
新版「4次元のトポロジー」は旧版が 50 年も前に発行されていたせいか
高度すぎる話題がなくて非常にわかりやすかったのですが、似たような
レベルの本はないものでしょうか…。