母が霊界に旅立ち、しばらくの間、私は朝が来るたびに不思議な感覚を覚えていました。
世界はいつも通りに動いている。
なのに、自分だけが別の場所にいるような感覚。
悲しいというより、ただただ、茫然としていました。
当時の私には、誰かに話せる言葉もなかったし、話したいとも思えなかった。
ただ静かに、母のいない世界に慣れようとしていた気がします。
今になって思うのは、あの茫然とした時間も、ちゃんと意味があったということ。
急いで立ち直ろうとしなくてよかった。
感じるままに、悲しんでよかった。
その時間があったから、今の私がいます。
もし今、同じような場所にいる方がいたら。
焦らなくていいです。
悲しんでいい。
茫然としていい。
そのままでいい、と伝えたいです。
