美輪明宏さんが旅立たれました。

 

6月20日、91歳。最期の言葉は「ありがとう」だったそうです。

 

 

 

 

 

私は美輪明宏さんを想うと、必ず思い浮かぶ一人の歌手がいます。

 

それは、フランスの伝説的シャンソン歌手、エディット・ピアフです。

 

美輪さんは戦後のラジオでピアフの歌声に出会い、

 

「魂を揺さぶられた」と大きな衝撃を受けたそうです。

 

それまで歌われていた日本の訳詞が原詩と大きく異なっていたことに違和感を覚え、

 

ピアフの真の愛の重みや情熱を伝えるため、自ら忠実な訳詞を手掛けるようになりました。

 

 

 

 

 

 

私が美輪さんを知ったのはずいぶんも前のことですが、

 

その出会いがなければ、エディット・ピアフを知ることはなかったかもしれません。

 

そして、彼女の伝記映画『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』は

 

エディット・ピアフの波乱に満ちた47年の生涯を描いた作品です。

 

私もまた、美輪さんを通じてピアフの生き方に感銘を受けました。

 

 

 

 

 

 

ピアフは、愛を歌った人でした。

 

傷ついても、失っても、また愛する。どれだけ痛くても、愛することをやめなかった人。

 

「愛の讃歌」という言葉がそのまま、彼女の人生そのものでした。

 

美輪さんもまた、愛を届け続けた人でした。

 

シャンソンという文化を日本に根付かせ、ピアフと同じように、歌を通して愛を伝え続けました。

 

時代も国も違うけれど、二人には共通するものがあると思います。

 

どんなに苦しい時代を生きていても、愛を信じることをやめなかった、ということ。

 

 

 

 

 

 

美輪さんが生前に残したメッセージに、こんな言葉があります。

 

「愛があれば戦争なんか起こりません」

 

ピアフが歌で伝えようとしたことと、きっと同じ場所から来ている言葉だと感じます。

 

愛は死を超える、と私は信じています。

 

お二人の魂は今も、見えない場所から愛を届け続けているような気がしてなりません。