H30 4/24 No.1 | お遍路 の記憶

お遍路 の記憶

大好きな四国八十八ヶ所参りの、写真や日記を整理していきます。

勤務で連休が入ったら、お遍路に行こうか迷う。

たった2日。

移動で半日以上無くなる。

現地は実質1日半あるか、ないか位。

 

行く前は、、、

行こうか、、、家でゆっくりしようか、、、

迷って迷って、、、。

天気見て、、あまり良くなくて、、

いつも、、、

準備ができていなく、、

スッキリせず、、 素晴らしい条件では無い方のことが多い。

 

な~に 行かなきゃわからないさ。

 

雨が降ったら、濡れたらいい。

風が吹いたら、転んだらいい。

 

天気予報は、大雨。(本当にそうなった(^_^;))

母は天気を心配して反対、、。

 

母の反対を押し切り、

アホな僕は、いつものように、深夜2時40分の和歌山港から

フェリーに乗って、徳島入りしました。

 

タクシーで徳島駅に移動して、始発電車で前回終了の日和佐へ行きました。

 

南海フェリー  ¥2,000

タクシー    ¥1,360(徳島港→徳島駅 この時間にバスはない)

電車      ¥1,090

期待度・体験  PRICELESS(^_^;)

 

お四国に、行きたくても行けない方が多いのに、行ける僕は幸せだ。

切符を握りしめる。

 

徳島駅の5時40分台の始発に乗る。

6時前の始発電車なのに、高校生が多い。

若者、、頑張って!!

 

 

ディーゼルのワンマンカーで、景色を見ながら日和佐に向かう。

区切りのお遍路は、気持ちと身体が、前回から離れてしまっている。

前回の旅を思い出しながら、お遍路への気持ちを高めていく。

一時間半位の電車移動の後、日和佐に到着。

見覚えのある23番 薬王寺の赤い塔が見えます。

来たんだ!!

また来れたんだ(*^^*)

楽しい地元マップの看板

薬王寺山門横の奥の院案内。

「奥の院 玉厨子山」泰仙寺

 

文治4年 薬王寺が消失したとき、本尊の薬師如来が飛び出して

留まった地が、奥の院 泰仙寺と言われる。

 

、、、その時代、、見たかった。

飛んでいき、山に留まり、光り輝いたという、、、。

1188年。

今は2018だから、830年前の事。

 

現在、その御本尊は、再建された薬王寺本堂に、飛んで戻り、

本堂の新しい御本尊の後ろに座し、秘仏とのこと。

さあぁ

準備もできた。

薬王寺山門で記念撮影。

 

天気は下りとのこと。

何時までカッパを着用せずにすむだろう。

国道55号を少しだけ逆に進み、日和佐川沿いを上ります。

初めて歩いたときにもあった、コインランドリーはら

 

こんな、何気ない景色が懐かしい。

そして、何故か 嬉しい。

国道から西河内方面へ日和佐川沿いに登る

交差点にローソンもあるので、昼食と水分を購入。

買える時に買っておく。

店は、あるかないかわからない。

地図に書いてあっても、それは書かれた時の情報。

今現在ではない。

実際、、閉められていたり、

逆に、、増えていたり。

とにかくわからない。

 

芝桜?

可愛いピンク。

ほんと、、お遍路を繰り返すようになって、花を見るようになった。

それまでは、花は興味がなかった。

 

お遍路で歩き疲れたとき、、ふと見上げたら可愛い花を見つけた。

励ましてくれているようにも思えた。

嬉しかった。

それ以来、花のささやきを聴くようにしている。

 

ず〜っと向こうの 向こうのお山まで、

830年前に、御本尊様が火災から逃れ、自ら飛んでいった、、、

、、誰かが御本尊様を担いで走ったのか?

いろんなことを想像する。

 

いや、いや、薬王寺の御本尊様は飛んで、山に行かれたんだ。

日和佐は海の町だから?

海側、川下側に、石垣の壁。

何軒か同じような壁があった。

冨田病院

立派になっていた。

地元の大切な病院だろう。

朝の田舎町

車の下に寝るワンちゃん。

呼びかけても起きなかった。

 

川が流れ、、生き物の営み。

川の音、、鳥の鳴き声。

 

いろんな景色を五感で感じる。

この体験が、僕自身に変化をもたらす。

そして 心の奥底に、、。

緑がきれい。

目にいいんですよね。

お不動様

前を通ります。

何気ない、道。

奥の院目指して歩く。

 

きっとそこに、、、何かがあるから、、、。

お地蔵様が、待っていてくださった。

ふと足を止める。

 

心の動きも、ふと 止まる。

何かを思う、、、

これは、、石なのか?

仏様なのか??

 

いや、、石だ!!

目に見えるものだけを見れば、そうだ。

 

違う  違う、、。

ここに現されているものは、物質的なものだけではない。

 

目に見え、、耳で聴き、、鼻で匂い、、

また、、味わい、、肌で感じ、、

時の流れも感じ、、

 

心は??

 

お地蔵様を見て、、悶えていたら、、、。

足を捻ってしまった。

痛、、痛、、。

左膝と、左足首を痛めた。

   _| ̄|○

 

でも、歩かないと進まない。

 

 

川を渡る案内のシール。

ありがとうございます。

 

痛い足をかばいながら歩く。

 

橋が渡してくださる。

こちらから、向こうまで、、。

 

ピンクのお花は、

きっと、植えてくださってるんですね。

 

さあ、泰仙寺はこちらです。

と、いうことは、あの小山が、、

 

2つ目の橋を渡ると、

再びお地蔵様の案内。

静かに、見つめ、守ってくださる。

少し行くと、この石碑。

右への印。

右に??行くと、、、、、。

  

行くの?

なんと、、農家の庭先と、、

にゃんこ10匹くらい。(^_^;)

 

こちらには道はありません、、違いました。

 

先程の石碑を、印に従わず、直進すると、、

川沿いを右にカーブして、すぐに階段が見えます。

卵みたいな石、、

孫悟空が生まれそう。

 

光明真言を大変な数程唱えたと、、石碑。

 

 

並んだ石碑を見ながら、登ります。

 

さあおいで と、迎えてくれています。

 

 

大切にされていますね。

 

奥の院へ登り口

 

落ち葉、、土の香り、緑の香りを味わう。

香りもしますが、口の中に味もします。

 

小鳥の囁きが聞こえる遍路道、、。

 

道の真中に、小さな「木」の子ども

 

緩やかな道は左、、歩く山道は右。

 

懐かしい、、赤い屋根が見えてきました。

身体が覚えています。

ここなんですね。

 

緑の中の奥の院

階段の上が本堂です。

「玉厨山」

その横には、お大師様の石像。

 

こちらは大師堂。

 

以前、ここで、カワウソを見た様に思います。

大師堂から本堂へ戻ると、こんな景色。

誰もいない静かな空間でした。

昔、薬王寺の御本尊が、火事から逃れ、飛んできたお山。

水が流れ、静かな空間。

 

薬師如来様は、ここに来られたのですね。

、、そして戻って行かれた。

830年も前の出来事。

 

痛む脚を休めるために、方丈の屋根下で横になり、

遠い時間の流れを感じようとした。

 

とっても静かだった。

 

 

 

 

「こんなにゆっくり回っていたら、、なかなか進まないよ?」

どこかから聞こえてきた。

「車で回ったら、早いよ!!」

「同じ時間で、何周も回れて、すごいことになるよ。」

「早く、ベテランになれるよ、、」

「車なら、、身体がしんどく無くて。楽だし、天気も心配ないし、、」

「楽ちんだよ、、、。」

 

、、、、、、、、。

なかなか進まない、僕の遍路旅に、、

いろんな声が、聞こえてきた。

 

歩く遍路に疲れていたのだろうか、、。

辛く悲しくなっていた。

、、、たった、脚をひねっただけで。

 

 

え〜い!!

うるさい!!!

僕は、要領の悪い男なんだ!!

ゆっくり行くんだ!!!

ゆっくり歩くんだ!!!!!

昼寝もするんだ!

道草もするんだ!!

写真もいっぱい撮すんだ!!!

あっち行け!!!!!

 

泣きそうな空を眺め、心は泣きながら、早い昼食にしました。

 

大自然の中でおにぎりをいただきました。

少しちぎって、供養に置いておきました。

 

下まで降りたら、本格的な雨、、。

山で滑って転ばずに降りることができて、助かりました。

 

下の道まで出て、この辺りで、カッパ着用

 

 

何気ない案内の石碑。

いつもながら、ありがたいです。

 

道を歩いていると、

きれいな水が湧いていました。

 

山河内の国道55号線との合流地点。

喫茶店横に、かわいいお馬さん

真言宗 打越寺。

昔、お殿様が旅人や遍路人のために設けられた、休憩所の一つ。

道路ができて、道の脇に移されていく石碑。

大切に残って欲しい。

 

打越寺 本堂

真言宗 打越寺の縁起

お腹が痛くなって、、、。

直ぐ側にあった、山河内駅のトイレをお借りした。

 

助かった(^_^;)

 

駅前の家の天文台 

すごい!!!

 

星を見たら、ちっぽけな自分に、もっと気づくかな、、。

 

トイレを済ませたら、

雨がジャジャ ジャジャ

打越寺の境内に入り、本堂 軒下で昼寝しました。

 

靴も、リュックも、カッパも、、びとびと(/_;)

一時間近く寝た。

 

昼寝させていただきます。

 

続く、、、。