亡者が四十九日目に出会う泰山王と泰山府君と福禄寿 | kurouの歴史メモ

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泰山王
(鎌倉:圓應寺)


泰山王は亡者が四十九日目に出会う王。

道教の神である泰山府君がもとになっています。

泰山府君は陰陽道では最高神とされ、京都の清浄華院に伝わる『泣不動縁起』には安倍晴明が泰山府君祭を修して重い病に罹った僧侶を救ったことが描かれています。

泰山府君は、やがて仏教の十王信仰と結びつき泰山王が誕生します。


📎安倍晴明の占いと師弟を救った三井寺の泣不動




赤山禅院
(京都)

泰山府君を日本に伝えたのは比叡山の円仁。

泰山府君(赤山大明神)を祀る赤山禅院は円仁の遺命で建立された平安京の鬼門の守護神。



福禄寿神お姿みくじ
(赤山禅院)

泰山府君を人格化したのが幸福・高禄・長寿の徳を与えられた福禄寿神。

赤山禅院福禄寿都七福神の一つ。

赤山禅院の本尊・赤山大明神は、天では福禄寿神・地では泰山府君として、万物の命運を司るとされています。




圓應寺の十王像


七福神信仰の歴史

都七福神

鎌倉江の島七福神


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