国宝「白氏詩巻」(東京国立博物館)国宝「白氏詩巻」は、
藤原行成が
『白氏文集』巻第六五から八篇の詩を揮毫したもの。
『白氏文集』は、平安時代の承和年間(834-848)頃、日本に伝来し、
一条天皇の時代に流行。
藤原行成は
『白氏文集』を書写して
一条天皇に献上しているのだといいます。
『白氏文集』は、女流文学者の愛読書ともなり・・・
清少納言は『枕草子』で「文は、文集・・・・・」とし、「文集」(白氏文集)を漢詩文の文物のトップに位置付けました。
紫式部は
『源氏物語』~須磨の巻~で、
須磨へ蟄居する
光源氏が荷物の中に
『白氏文集』を入れさせているところを描いています。