Fountek 5cmフルレンジ FR58EXとAurum Cantus AC-130F35
今まで聴いた10㎝以下のフルレンジで、最も音が良かったのはTangBand_W2-852SHだったが、何しろ華奢な造りですぐに壊れて辟易した。
フレームや端子部分もヤワなプラスチック材質でもげやすいのだが、致命的に弱いのがボイスコイル系のようで中音量でもすぐに異音を発するようになってしまい、恐らくフルレンジとして使うユニットでは無いのかも知れない。
高域まで綺麗に伸びて際立つピークが無いのはKEFのブレードを思わせる優れた特性だったが、半年も持たず販売も中止になっていた。
その次というとFountek 5cmフルレンジ FR58EX だと思う。
ネオジウムマグネットとしては、有りえないほど径がデカい。磁力も相当なもので、ネジ回しドライバーが高確率で吸い付いてしまうほど強力なのはこのユニットだけだと思う。
その超強力磁力を避けて設置したのか、端子がフレーム際に在り通常の表からの取り付けでは配線が出来ないほど。
F特がフラットに近く、インピーダンスの山も高くそれほど強力磁気回路のユニットとは思えない不思議。
表から取り付けるとすると、φ53㎜でもかつかつで無理やり押し込む必要が有り、前述の通り配線は容易ではない。
Qtsが0.55と言うのが信じられないほどマグネットは強力なので何が違うのか不思議。
スペックだけ見ると汎用ユニットのようで、値段も安かったので思い過ごしだったかも。
ウーファーも同じメーカーの12㎝タイプの方が強力だったので使ってみたが、ネットワークスルーで鳴らしても美声は聴けず、単純に50Hz付近の力強さと低域方向への伸びではこちらの13㎝ウーファーの方が上だと感じた。エージングに期待して暫くは12㎝超強力ウーファーを使って来たが思い切ってAC-130F35へ戻してみることにした。
これまた開口部ギリギリサイズのマグネット径で、取り換えは容易ではない。
これも凄いスペックで、同じ口径ならフォステクスですらこれ以上のユニットは発売した事が無いと思う。