2インチホーンは大音量再生向き | リュケイオン2

2インチホーンは大音量再生向き

オレンジシールに型番明記されてました>2385A
リュケイオン2-2385A
だんだん思い出してきた。この部分の取り付けボルトはキッチリ締め上げなくても密着しているのでこの程度しか締めてない。ホーン材質がパーチクルボードみたいな質感で、恐らく強度やネジの増し締めによる表面の崩れ方も同様に脆いと推測したから。
リュケイオン2-ネジ緩い
音出し直後に問題発覚。ヤマハのCDプレーヤーの光デジタル出力が強すぎてデジイコが赤くクリップしてる。SWで50Hz以下使用でもここが光るとイマイチでいつか分配器などで弱くする手当を考えないといけない。
リュケイオン2-CLIP
デジイコにはリミッターも付いてるはずなのにちっとも変化しない。
リュケイオン2-デジイコ
クリップメーターは相変わらずだが、出てくる音は特に歪んでもいないようなので内部でリミッター作動しているのかな?
リュケイオン2-リミッター補正
ざっと400Hzクロスでイコライジングして音出し。女性Voの上の方が張り出して下のほうが引っ込むFE138ES-Rみたいな音。ここではFE208ES-Rバックロードホーンをリファレンスにして交互に鳴らして違和感ないようにクロスを決める。
恐らく、38cmウーファー&2インチホーンをF特測定だけで音決めしようとすると、ワケが分からなくなってまとめようが無いと思う。
マルチシステムの音決めは、スタックスのヘッドホンのように信用出来る再生機が必要だと思う。
ウチではメインシステムBHの音を基準として、400Hzまで再生してくれる2インチホーンに対して、38cmバスレフをイコライジングしてクロスを合わせている。

リュケイオン2-スルー
ちょっと全体のボリュームを上げすぎたので少し絞ると、またまたクロスに違和感が。このようなクロスが一箇所しかない極シンプル2ウェイ繋ぎでも音量に拠って調整せざるを得ないのだから、もし3ウェイ以上のマルチを組むとしたら複数箇所のクロスと減衰率の設定はとても大変。
リュケイオン2-スルー2
2018-12-17 追記
ホーンドライバーはアンプ直結のため、超低域にも反応が有り、400Hz付近がかなり下がっている。
JBL2385aの推奨クロスは500Hzであり、バックチャンバーの密閉化により空気バネとなって超低音の振幅が負荷となって、400Hz付近まで影響を受けている。

クロス付近の違和感は大分良くなってきたが数kHzにあるピークが耳障り。BHと何度も切り替えていると小音量再生には向かないのが改めて実感出来る。
ある音量からグンと音質が向上するのだが、その音量が我が家の許容音量を超えているため数秒も鳴らせない。苦情が来るわけではないが、家人に申し訳なく心から楽しめない音量になる。
具体的にどのように良く聴こえるかと言うと、それまでホーンの周囲でボソついていた音が堰を切ったように溢れ出してくる感じ。朗々と歌い上げ、屈託なくハツラツとした歌声になる。
そこまで音量を上げれば、メインBHと一長一短と言えるほど魅力的になるが、その音量から少しでも絞るとサブシステムの8cmフルレンジと五十歩百歩になり、結果鳴らす機会が少なくなる。
もしかすると、音量を更に上げることが出来れば、更に音質が良くなるポイントが存在するかも知れず、真昼の台風時に思いっきり鳴らしてみたい。
リュケイオン2-コンデンサー
と思ったら、コンデンサー(47μF)をカマスの忘れてた。今度繋ぐ時の為にコイズミ無線で購入してはや数年。
早速繋いでみると、コンデンサー容量が巨大だからかどうか、スイッチオン直後すぐには鳴り出さない。数秒置いてジワッと来る。
リュケイオン2-取付
改めてF特。測定上はハッキリとした差は見られないが気持ちスンナリクロスしているような。
中高音ドライバーユニットをアンプ直結してた時は、なだらかに下まで伸びていたはずだが、それを巨大コンデンサーでローカットしたため、デジイコでなだらかにクロスさせていた38cmウーファーのクロスを急峻にしても音が痩せない。
後は耳を頼りにデジイコでクロスを上下して、最も違和感の無いポイントを探す。
リュケイオン2-47μF
高域ホーンの400Hz辺りを比べると明らかにコンデンサーで低域カットした方が、再生下限は伸びる。
心なしか40Hz付近のレベルも下がって見える。

今回の測定位置。軸上でもないしセンターでもないので参考にならないかも。距離はホーン先端から50cmくらい。測定ソースはCDマガジン誌付録の『全帯域エージング用信号音』
$リュケイオン2-測定マイク
メインシステムとの違和感を聴き比べるため、鳴らしたCDはお気に入りのベスト盤。
400Hzから上を一つのユニットで再生してくれるメリットは大きい。女性ボーカルではクロスに掛からず、ほぼ全ての声が一箇所から聴こえる。
購入時の敷居は高いが、声の帯域を調整するのはとてつもないスキルを要し、多くのマルチファンが到達するのは、バランス調整の完成ではなく妥協のようだ。
スキルも費やす時間も無いオーディオファンが、それなりに大型システムを楽しもうとするなら、声の帯域を分割しないで済む、38cmウーファーと大口径ホーンが簡単で良い。
$リュケイオン2-ベスト
なんとJBL2386とJBL2385Aの同条件比較F特が!
$リュケイオン2-比較
ここまで違いが出るなら欲しかったなぁJBL2386。大音量再生出来る環境ならFE208ES-Rを超えるかもしれない。現状の微音再生?では8cm共鳴管と一長一短で熱意も湧いてこない。