大人の恋愛話。② | 来た道、行く道。

来た道、行く道。

50年以上生きてきたけど、
まだ20年は生きるかなーと思ってて、
でももしかしたら明日はないかもしれないから
残しておこうかと思った私のこと。
来た道に比べたら、行く道は短い・・


いい年をしたBBAの恋愛話はちょっとヒクかもと

この話題は避けてましたが・・

 

これは40歳になったばかりの頃の話です。

そして3回目の再婚とか考えると・・そんなに長く付き合ってなかったんだな、

と今更ですが、思ったりしてます。

 

10年ぐらい付き合ってたのかと思ってた爆  笑

 

初めて二人で食事に行ったのは彼のホームグランドである町でした。

私はそれから、そちら方面へ行くことが多くなるわけですがw

 

連れて行ってくれたのは、本人の行きつけのお寿司屋さん。

昔からの常連さんのようでした。

 

くるくる回っていないお寿司屋さんは久しぶりだ(笑)

ポンポンと会話が弾むタイプの人ではなく

静かに、おっとりと話します。

それがすごく心地よかった。

 

最初の夫は13歳年上だけど、「年上」という感じがなかったし

2人目の夫は3歳下でした。

 

この5歳上の彼は、とても「大人」という感じがしました。

 

私は給料やその他の個人的な事情を把握してるので

彼の方は、いい意味で「カッコつける」必要がなかったのかもしれません。

 

彼は、バツイチでしたが子供はいませんでした。

以前の結婚で、分譲マンションを満額の住宅ローンで買ったら

間もなく、あの阪神大震災により倒壊という被害にあったそうです。

 

地域でも高級住宅街にあったマンションで

他の住民の方は本物のセレブで、建て替え後にそのまま住む方が多い一方で

彼は新しい住宅ローンは組めない・・と断念し、結局古い住宅ローンだけが残ったそうです。

 

その時に、行政からの据え置き貸付などでお金を借りて

それがそろそろ支払いが始まっているということで・・

 

借金だらけなのです笑い泣き

独身貴族だと思ってたら、とんでもなく貧坊ちゃまでした。

 

仕事では超高級スーツを毎日着ていて

それも身長もあるせいか、とてもカッコよかったですハート

 

少し長めの茶髪にパーマがかかってて、メガネ男。

当時人気の「ヨン様」に似ているとよく言われていました。

 

普段の生活は、とても質素で自分でお弁当を作って節約したり

少しでもお金を浮かせるために、歩く歩く・・(笑)

 

日々の食生活はすごく質素なのに

これがまたグルメで、いろんな美味しい店に行くのが趣味でした。

 

私は彼に連れて行ってもらったお店で、また行きたいところがいっぱいあります。

普段は節約しても、時々美味しいものを食べに行く。

この考え方が合ったというのが大きかったです。

 

何度か会ううちに、独特の雰囲気にどんどん惹かれ

大好きになっていました。

 

彼にとって私は、それまでの女性と違うところが面白いと言っていました。

 

何が?爆  笑

 

彼の趣味は競馬でした。

(お金もないくせに)

 

よく競馬場にも行きました。

関西圏だけでなく、名古屋、福岡とあちこちに。

 

私は競馬はわからないけど、

一緒に行くと、100円とかの掛け金を必死で考えて買います。

そして、一生懸命応援します。

 

そんな私を見ながら「そこがいい」」と言っていました。

一緒に来ても、横で雑誌を見たりする女性もいたとか・・

 

(へぇ・・)

 

そうやって楽しんでくれるからいい、と。

彼が私を気にいったところは、なんにでも興味を持って楽しむところみたいです(笑)

 

 

いま、旅行が好きなのもこの人の影響かもしれません。

 

年に1回か2回は、休みを合わせて旅行しよ。

贅沢するところはして、節約するところは節約しよ。

 

そういって、いろいろ計画を立てて

連れて行ってくれました。

そうだ、彼の方が計画を立ててくれて、私はついていくだけでよかった。

 

ここ3番目の夫と真逆)

 

愛情表現は一切ありませんでした。

好きだとか、そういう言葉は言いませんでした。

 

ただ「そこがいい」というだけでした。

 

そして、「結婚願望はないから。」と言われ(私もないが)

「嫉妬もしない」

「去るもの追わずっていうタイプやから、もし別れたいって言われても

俺が止めることはないと思って」とも言われました。

 

ふーん・・そうなのね。

何さ、冷血人間!とかよく思っていました。

 

 

お互いにお互いの行動とかを制限しないこと。

どこへ行こうが、誰と何をしようがいちいち文句言わない。

 

これは多分、自分が遊ぶための逃げ道だったと思います。

女友達(と本人がいう)も多いし、謎の行動も多く最初はいちいちカッとなってましたが

だんだん慣れてしまい、「こんなもの」と思うようになるとすごく楽になりました。

 

私も会社の男の人や、友達と飲みに行ったりすることが増えて

そういえば、3番目の夫とまだ友達でしかない頃に

 

「彼氏は俺と飲みに出て怒らないのか?」と聞かれて

「お互い自由やから。」と答えたことがあった。

 

ときどきご飯に行ったり、家の鍵も持ってるけど

まったく干渉しあわない関係は楽でした。

 

平日休みの時には、家に行き掃除や洗濯をして

いくつかのお惣菜を作って冷蔵庫に入れ

ご飯を炊いて冷凍庫に入れて、帰るのを待たずに私は家に帰ります。

 

本社に来るときには、お弁当を作り食堂に置いておくと

知らん顔して食べてました。

 

こんな関係だったから「10年ぐらい一緒にいたか?」と

勘違いしてたのかもしれません。

 

結婚するつもりもないから、子供たちに会わせることもないし

私の事を家政婦ぐらいにしか思ってないんじゃね?と思ってたので

いつまでもこんな関係続けてたらあかんかなぁ・・と思ったりするようにもなりました。