中庭の少年 -3ページ目

新しい世界

全てがうまくいくよ

その頃の僕は何をやってもうまくいかなくて、臆病で、とても不安定だった。森の中に独りで暮らしたいと本気で考えていた。


…腐りきったリンゴに鉄槍を突き刺されたように、僕はそれが気持ちよかった。甘い蜜と契約書。
新しい世界はすごく綺麗に見えた、全てが赦されていくような、全てが満たされていくような、今思うとオバケのお腹の中にいたんだと思う。熱い消化液と生臭い生命感。無力だった。


そして気付いたときには遅かった。でも、一番大切なものを失う前に

逃げた。

自分の居場所は自分でつくるもん 生きながら死んでいるお前たちのようには、俺はなりたくない

野うさぎ

今夜、君に伝えたいことがあるんだ。
予感..僕は占い師でもないし予知能力者でもない。
しかし君に伝えなくてはならない、僕の予感を伝えなくてはならない、と心が騒ぐんだ。
人は、今この瞬間を生きていると同時に、時間の殻をくぐりながら先の見えない真っ白な紙に筆を足していく。
その中で

僕は、僕に伝えるんだ。僕はその声を 聞いたんだ。

君は近頃 いつもより-いつも、もよく眠っているけど、それ以上に-眠っている気がすること、

それが僕には耳を塞いで、
目を閉じているようにしか見えないこと。

君の耳も目も
僕は正確だと思う。

ただ…

…これ以上は
今は言わない。
それに全く信憑性がないと僕自身も思う。

ピンク色の目をした黄色いコートをまとった野うさぎ

青空の下で、また一緒に木の実をかじろう

衝動

きっかけに
重いも軽いもない

嘘も本当もない

川の流れにうまく乗る魚もいるが、その逆もいるのだろう

理性49%

衝動が欲しい

熊のぬいぐるみを噛む犬

空色のリボンに飛び付く猫

0.00000043%の確率に涙する人間