「モノを書く」という麻薬 | ブラウザ三国志ノート 「軍令」

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w2鯖 ★ゴン太王国★戦場カメラマン・ナミ@ZTKの戦争実況中継ブログ。非戦時は適当。

今回はブラ三そっちのけの更新ナミです皆さんこんばんわ。

もうこのブログも結構長いこと続いてますが、実は私のモノ書きってのはもう12~13年くらい続いてまして。「ブログ」というものが登場するはるか前からホームページでいろいろ駄文を垂れ流していました。当時は「テキストサイト」というジャンルがあって、私もそのジャンルの一サイトとして結構長いこといろいろ書いてました。

当時はまだ20台。やりはじめたのが大学生のときで、一時的にはかなり膨大な数の訪問者がいたこともありましたが(まあポジティブネガティブ混ざりまくりの客層でしたけど)、まああの頃はホントに楽しかったなあと思います。まだCPUがペンティアムじゃないくらいのハードディスク容量が100メガとかの時代に何十メガ級のメールボムを頂いたり、実にいろんなことがありました。

今、その流れを若干ながら残すのが当ブログの「雑文」ジャンルなんですが、さすがに当時に書いた10年以上昔の若かりし頃の自分のテキストを眺めてみると結構小っ恥ずかしいことから今でもあまり信念が変わらないモノまで実に様々で、こんなこと書いたっけなあ的なモノも含めて自分の歴史ってモノが古い漫画を読み返すように結構楽しかったりします。

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当時の「テキストサイト」というジャンルは実に管理人達の個性が豊かで、仲良しになって実際にオフ会で飲んだりすることもあれば、あまりにも意見が合わなくてネット上で大喧嘩になったり、淡々とマイペースで自分の相撲をそれこそ何年も持続する人もいれば彗星の如く現れて風の如く去ってゆく一発芸人のような人もいたり、まあとにかく飽きない世界だった。



共通することは、みんな「モノを書くのが好きだった」ということ。



誰かが何かを書く

→それについて誰かが言及
→それについてまた誰かが言及
→なにかしらの意見交換あるいはなにかしらの争いが起こって村中に広がっていく
→良くも悪くもなんらかのお祭りになる

結局、誰もが何かを書く、または書かれたモノについて何かを考える。
そして意見する。あるいは反論する。

たしかに「ネットバトル」と呼ばれる路上のケンカのような出来事も多かったし、そこに集まる野次馬達でしょうもない意味で大賑わいになることもあったが、今思えばそれも、そこに実に多くの「思考」が集まってできたお祭りだったと今は思う。

今は誰もが発信するのにお手軽になったブログというものがあり、表現することの敷居が昔よりはるかに下がった。そして代わりにそれに対する聴衆達の興味というものも大きく薄まって、昔のようにひとつの場所に多くの「思考」が集まることは少なくなった。

ブログランキングを見れば上位はやれ「サイドビジネスでうんぬん稼ぎうんぬん」とか、実に興味深い(棒読み)モノばかりで、本当に夢中になって読みまくってしまうようなテキストにはなかなか出会うことができなくなった。

昔がよかったとか今更言うつもりもない。
しかし、あの頃のモノ書き達は色は違えど皆、独特の輝きを放っていたように思う。

そして、結局のところモノを書くという麻薬から、多くは逃れられずに今もどこかで何かを書き続けている。





…当然、私もそのひとり。