カード育成の難易度 | ブラウザ三国志ノート 「軍令」

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w2鯖 ★ゴン太王国★戦場カメラマン・ナミ@ZTKの戦争実況中継ブログ。非戦時は適当。


まさかこんなに超本気の反論がくるとは思わなかった・・・。


いつぞやゴンに勧められて見た映画「青い鳥」にこんなセリフがあってですね。

「人が本気で話しているときは、本気で聞かなきゃいけないんだ」

相手が本気ならば、こちらも本気で応える、それが人の道であるということです。
というわけで、こちらも本気で語ってみようかと。

まあ最初に断っておくが、ほうさいさんはお友達です。
べつにケンカするつもりじゃないし、あくまで真剣なディスカッションと考えて頂きたい。

私ゃ彼と違ってなかなか論説じみた文章は苦手でしてね。
なので、まずひとつ「そいつぁ違うと思う」ってとこをズバっと言っちゃいます。

削除合成の難易度の高さは武将育成の難易度の指標にならぬ。

さて、なんでそうなるのか説明しましょう。
簡単なことですよ。

150CPで100%削除可能だからです。

いざとなったら150円で絶対消せるのですよ。
だから少なくとも「すごいカード」を作る難易度の指標になんてなりゃせんのです。
課金システムがある以上すごいカードを作るのに課金が有利なんてのは当たり前であって、ほうさいさんの言う難易度の高さの指標となるのは無~微課金者限定のお話です。
そして、無~微課金者がすごいカードを作るのが大変で150CPすら難易度を表す指標に感じるってのは当たり前であって、でもそれが運営の稼ぎとかバランスに影響するかっつうと、これに関しては「?」と言わざるを得ません。

このテのゲーム、あくまで商売なんだから「俺TUEEEEEしたいなら金払え」てのはブラ三に限らず世の当たり前のならいであって、だからこの世には勝ち組と負け組がいるわけです。
そしてありえないくらい強いカードを作る奴ってのはものすごい金かけてるわけですよ当然の如く。
そういう奴らにとって、150円で絶対成功するモノの有無が難易度の指標になる?

それは大いなる勘違いと「断言」しましょう。

ちなみに今では生贄削除連打しています私もゴンも。でもかつて削除合成にTPが必要だった時代にはCPで削除していました。これは今の調子で失敗されまくった場合、150CPよりもTPの方がリアル価値的に高くついちまうことが多々あったからです。それが今はTPがかからなくなった。

当然今では二人とも生贄削除連打してます。なぜならこの場合、150CPをかけて削除することは「金をドブに捨てること」に等しいからです。まあ一部の落とした100円を拾うために10秒かけたらもう損をするようなビル・ゲ○ツみたいな狂った収入の人を除きますが。

もちろん80%削除条件も知っています。ですがこの条件を満たせるカードは限られていて、まあ今ならたとえばUCの張遼のSP版(騎兵の進攻のやつね)と通常版(騎兵の強撃の2.5コスト)なんかはそれに当たるのかな。でもまあたとえば呂布なんかは80%削除合成なんてしようと思ったら最低でもRが必要になってくるわけでそれなら150CPかけたほうが確実かつお得なのは当然でしょう。でも今はTPかからないから、まあ同じ勢力の60%削除あるいは50%連打でやるってのは至極自然な流れですよね?

めんどくせえだけじゃないですか。


・・・で、ほうさいさんの言う武将育成の難易度の指標。おおむねその通りです。
しかしまあいろいろ育成して何が一番キツいかっていうと、ズバリそれは付与合成です。

削除合成なんかはその気になりゃ150CPで強制的にケリがつきます。
しかし付与合成はそうじゃない。
通常合成ならばスコアてんこもりにすれば70%以上の確率まで持っていくことができますが、隠し合成だと最高でも48.8%にしかならない。
そんでこの48.8%がホントにそんな成功率があるのか疑いたくなるようなシロモノとくれば、もう武将育成最大の難関は、この最終スキルを付与する瞬間にこそあります。

具体的に例を挙げますよ。

たとえば現在最強の単騎パッシブ「鬼神の極意」。
理想的な武将を例の覇軍張飛ならばまずデフォルトの燕陣覇軍。
そして追加の2スキルに隠し合成で「鬼神の極意」。んで、SP貂蝉連打(鬼神付与段階でレベルが上がってしまうので普通は15%連打になる)で「猛将の極意」。
まあその気になれば第二段階でレベル300ちょいの素材をあえて使うことによってSP貂蝉での付与成功率を上げることもできますが、その場合ベースのレベルが低いのでそこからさらにレベル上げをしなくては使い物にならないというリスクが出てきます。

この鬼神付与の成功確率は最高条件で48.8%、そして猛将に至っては鬼神を通常の隠し合成でやったならば15%程度、鬼神素材をレベル300強にして用いた場合で70%強です。

どちらの方法でやっても一回の試行で完成形になる可能性は低く、クソ高い素材が完全に無に帰した上にさらに次成功する保障もない。完成形になったとしてもそこに至るまでに費やすTPその他は莫大なものとなります。これが失敗して狙っていないスキルがついたときに前述の削除合成の出番ですが、これは最悪「150CPで100%成功する」シロモノ。

はっきり言ってしまえば、これほどの「勝負合成」の流れの中に、失敗したときの削除合成なんてものは「手間の中に入らないレベル」に些細なもんです。そんなもんを難易度の指標なんてのはこのスーパーカード育成という事象そのものに対して失礼に値するとでも言いますか。

早い話が「値段を気にする奴は最初から高ぇレストランには行くな」ってことなんですね。

昔とある上司がちょっと高いとこに食事会にいったときにワインの値段でどっちが高いのどっちが安いの言ってて、「ここ、そういうの気にする人が来る店じゃねえっすから」って言ったらシーンとなったことがあります。誰もがすげぇと思うスーパーカード育成の過程において、削除合成なんてものは顕微鏡でも見えない微々たるシロモノなんですよ。なので純粋にめんどくせえだけの無駄システムだと私は言ってるんです。

TPがかかるんなら別ですよ。これは削除も超真剣にやらなきゃならんので、育成難易度に当然絡んできたでしょう。でも今のシステムはめんどいだけ。完全に無意味だと思ってます。

ちなみに私はゲームはあくまで「人が娯楽としてやるもの」と認識しています。
なればこそ、システムが顧客に与える心象、つまり心理的なものは重視されなければならないと考えています。しかし、これは顧客のご機嫌をとることではありません。なんでも安くなりゃあいいってもんじゃない。たとえばゴッツい金かけて強くなってる人は、ある意味自分はがっつり金かけてるからこそ強いという事実にたいして誇りを持っています。当然廃課金者に無課金者が簡単に追いつけるようなモノではいけません。だからといって無課金者をないがしろにしていいのかといえばそうではありません。世界は農民が背負っているが如く、武士だけでは国は成り立たないからです。

無課金者は「自分は金を使っていない」だから「手間をかける」ことに抵抗がありません。
しかし廃課金者になればなるほど、雑用に対して抵抗がある人が多くなってきます。
これも当たり前ですね。リアルで雑用する立場にない方々なわけですからそんなもん自分でやるのは面倒に決まっています。
それでもあくまでリアル立場など無関係な「ゲーム」の世界なのですから、意味のある手間ならばそれに抵抗を感じるくらいならゲームやめれボケって話になります。ですが、今の削除合成は上に書いた通りにただ面倒なだけのシステム。こういう真の意味で無駄な手間というのはホントにイライラするだけで、運営にとっても「あーもうめんどくせえ150CP削除ポチ」という流れを本気で収入源として期待しているのでなければ、単に上質な顧客(こういう思考回路になるのは最低でも中課金者以上だからです)を単にイラっとさせるだけであり、将来を見据えれば絶対に得にはなりえないと思うのです。

ちなみに、ほうさいさんの言っていた指南パンダの実装がカード育成の難易度を劇的に下げたというのについては激しく同意です。たしかに上級パンダはクソ高いが、手に入れてしまえば上で述べた最大の難関付与合成をクリアできてしまうからです。つまり最大リスク、まさに手に汗握り裸ネクタイで変な呪文を唱えつつ額に変な汁を感じながら目をつぶって合成ボタンをポチるあの瞬間が消えるわけですからね。

とある御方はこれを「宇宙人と握手」、さらにすごい合成のときなんかは「宇宙人と抱き合った」と表現していました。

なので、ゴンは熱望してるみたいですが、鬼神パンダ、戦神パンダの実装に関しては私は反対です。
たぶんゲームバランスが激しく崩れて人離れが進むと思いますね。






いあーそれにしても、真剣な討論ってのはおもしろいです。
人の本気に本気で応えるときってのは熱くなります。物書きフェチのサガですな。

・・・ほうさいさん、本気の言葉をありがとう。