ホームレス問題 | ブラウザ三国志ノート 「軍令」

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<万引き容疑>ホームレス2人逮捕 寒波で「死ぬ前に…」
毎日新聞 1月25日(土)18時10分配信

23日から24日にかけて、福岡市博多区と福岡県大野城市でホームレスとみられる60代の男2人が食品を万引きしたとして、窃盗容疑でそれぞれ現行犯逮捕された。

 博多、筑紫野両署によると、2人に所持金はほとんどなく、「夜も寒いし生きていくのがつらくて死のうと思った。死ぬ前においしい物を食べたかった」「おなかがすいてやった」と供述しているという。63歳の男は23日、博多区の商業施設で菓子パンや酒、チーズなど、60歳の男は24日、大野城市の商業施設で弁当やカイロなどを盗んだ疑い。

 県によると、昨年1月時点で確認されたホームレスは354人。うち217人を数えた福岡市によると、相談員が公園や河川を巡回してホームレスの相談に応じているほか、障害や病気で就労が困難な場合はシェルターなどで一時保護しているという。炊き出しなどをしている同市内の支援団体職員は「支援の情報が伝われば事件を防ぐことができるかもしれない」と話している。


 さすがにコレはないだろうが

※     ※     ※

しかし、この「ホームレス」の問題ってのは難しいというか、どうしたって一元的には解決できないというか・・・要するに今、国がやってるような「ホームレス」として一括りにした対応するのってはほぼ不可能だと思うのですよね。だって人間なんですから。

まあ同じホームレスでもホントにただ働かないだけのダメ野郎はどうなってもいいと思うのですよ。いろいろ調べても、やはり単なる無気力なだけのヤツに税金が使われるのとか我慢ならんって意見が大多数だし、私もそう思います。

しかし、いわゆる人生のレースでエンジンから炎吹いちゃった彼らのためのピットロードというものはやはりあってもいいと思うのですよね。中には十分再起できるだけのポテンシャルがありながら、ホームレスであるが故に這い上がれないつう人もたくさんいると思うのです。

たとえば、元社長さんとかで事業でコケちゃったってケース。そういう人は元々は「社長」に君臨するだけの資質はあったわけで、要は社会に立派に適応していた経験を持ち、やむをえず路上に堕ちた人なんかにはなんらかの再起の道があってもいいと思うのです。そういう経験、経歴がある人に対しては優先的に好条件での社会復帰を促す法律や施設なんかがあってもいいんじゃないかなあと思います。

いわゆるリストラ組とか、就労意欲はあるのに仕事がないって人たち。
こういう人たちにも救いの目はあると思います。
とにかく好きで路上生活しているわけではない、チャンスがあればなんとしてでも這い上がりたいという意欲がある人ならば、少々悪い条件でも仕事を与えればがんばるでしょう。

厳しいのは健康に不安がある人。

基本的に路上生活するような人間にはなんらかのスペシャルスキルでも持っていない限りは知的な仕事は回ってきません。やはり基本は肉体労働ということになるでしょう。そうなると、お年寄りや病気で肉体労働が難しい人の社会復帰というのはほぼ不可能と思われます。
これについてはたぶん国家側もわかってるわけで、個人的にはホームレス支援の最優先はお年寄りや病人にすべきだと思います。これらは最初から社会復帰などという看板は考えず、大規模な保護施設なりなんなりを実装しないとダメだと思います。むしろ高齢化社会でこういった施設はいずれにしても量産しなければならないわけで、ならば動けるホームレスをこういった施設を作ってそこの労働力として雇ったりとか、要は「再起不能者」を保護し「再起可能者」を「再起不能者保護施設で再起」させる、といったこともできないことはないのではないかと思うのですよね。

しかし、ここで問題なのが、この「健康不安」の原因が「酒」の人。
ホームレスが昼間っからワンカップあおってんの見たことある人は多いと思います。
ぶっちゃけホームレスの印象を最も悪くしているのがこの飲酒、喫煙でしょう。
実際、飲酒によって施設を放逐されてしまうというケースもありますし、アル中の人も少なくありません。依存性になってしまっていては個人での脱却は難しく、かといって世間は言葉は悪いですが「乞食のくせに酒くらってるヤツ」には絶対同情してくれませんので、こういうケースが最も対応が難しく、かつその数が多いという非常に面倒な問題と言えます。
アルコール依存などの人に対しては通常とは別の特別な保護施設が必要になろうかと思います。
ただ、恐らくは半分刑務所のようなモノになってしまうと思われますがね・・・。

なんかまとまりのない文章になっちゃいました。無理やりまとめると・・・

・元インテリ系:最も再起可能なケース。能力を生かす舞台に立てない人。
 →その人のもつスキルに応じて優遇するべし。結果を出せば報われる道に戻れる可能性。

・元社会人:とにかく路上から脱出したい人。無能でもやる気だけはある人。
 →低賃金の単純作業系の職を斡旋。ロマンは追えないが安定した生活は目指せるクラス。
  後述の医療保護施設の職員(清掃員などの肉体労働系)など。

・高齢者、病人(要するに社会復帰するには健康上ほぼ不可能な人)
 →医療保護施設の確立、入所基準の明瞭化(公費での健康診断など)

・自堕落な病人(アルコール依存性など)
 →収容施設(刑務所に近いほぼ自由のない施設。囚人に毛が生えた程度の最低限の生活)
  
ぶっちゃけ、この半刑務所みたいな施設ですら、刑務所にいたほうが3度のメシにありつけるので捕まりたかったという理由で犯罪をおかすような輩の出現を防止できると思います。
当然こういう収容所の清掃員その他の雑用係にも元ホームレスを低賃金で雇用すればよい。

大事なのは、医療保護施設、収容施設に入った人にはいわゆる贅沢はいっさいさせないということ。低賃金で働く元ホームレス職員よりも確実に低ランクな生活レベル設定にすることです。
もちろん健康を害するような劣悪な環境にしては意味がありませんが、いわゆる老人ホームのような快適な施設であってはいけません。刑務所よりはマシかもってくらいの「できれば入りたくねえな」的なものにしなければ、どうなるかは火を見るより明らかです。

まあ具体的に言ってしまえば、3度のメシは出るけど粗食(栄養バランスだけを考えた病院食みたいなもの。味はお察し)、多人数部屋。風呂・トイレは共同、入浴時間設定あり。飲酒喫煙もちろん禁止。公共フロア以外でテレビや新聞が見れない、雑誌などの嗜好品は禁止、消灯時間あり。施設からの無許可外出禁止。門には施錠がしてあり自由に動けるのは施設内のみ。

・・・ていうか刑務所ですねほとんど。でもこんくらいでないと世間で普通に額に汗して働いている一般の方々は納得しませんよ絶対に。働かざるもの食うべからずの世の中なんですから。少なくとも税金使って対処するからにはこれくらい厳しいモノでなくてはダメだろうなというのが私個人的な意見。とくに自堕落系ホームレスに対しては果てしなく囚人と同じ扱いでいいと思う。

とにかく働かないなら最低の生活してもらうぞってことです。
生命維持の保障はあれど文化人としての生活保障はなされない、といったところか。

ただ、医療保護施設に関しては最低といっても衛生その他はしっかりしていなければならないので、収容施設よりはなんぼか快適なシステムになるでしょうが、いずれにしても自由のない生活になるのは間違いないってのが重要なポイント。

基本、社会に生きる人はその人なりの「自由」を得るために仕事して稼いでるわけで。
酒飲みたい、タバコ吸いたい、いい女抱きたい、うまいもの食いたい、旅行に行きたい、高い車乗りたい、なにをするにも努力の対価として与えられた金が必要なのが世の中というもの。
それができないモノには生物学的な「ヒト」以上の生活が保証される必要がなく、文化的な「人間」として生きたいのならば義務を果たさなければならない。

野生動物の世界では弱者は死ぬことで救われる。

だが人間社会ではそう簡単にはいかないわけで、そういう弱者にツラい世界を作った強者たちにも責任がある。だからそういう弱者を最低限、人間として生きていけるように保護するシステムの構築は絶対に成されなければならない。しかし、保護される側は少なくとも敗者ではない大衆に負け組と認識されるだけの扱いを受けなければならないわけで、その落としどころが難しい。

ていうか、この記事のように寒さで死ぬ前にうまいもの食いたいから万引きとか、こういう人たちのためにこそ衣食住だけでも保障された施設は必要だと思う。それをどうやって賄うかつうとやっぱ税金なんだろうけど、やんなくてもいい道路工事とかをなんかの調整のためにやってる余裕があったら、そういう余剰金を片っ端から集めてこういった人たちの再生工場なり隔離施設なりに使ったほうが最終的には景気も治安も良くなるんじゃないかと思うんですけどねえ。

まあ素人の戯言なんであんま専門的なツッコミはなしの方向で。