止まり木同盟は当初、ラジェンドラや ゆりさまが舵をとってなんとか単独同盟のまま保持されていた。
ところが途中で平和同盟との確執が起こりラジェンドラは離反、ゆりさまも要職から降ろされ、最後は配下処分となった。
この段階で責任を感じて あかつきも離反、「止まり木の惨劇」の始まりであった。
そして3期も残り2カ月程となったころ、平和同盟&爆裂団を中心とした世界戦争が勃発する。
このとき友邦・JFFから「止まり木同盟救出作戦」が提案される。
本格的な戦争が始まった今、配下化されて解体が急速に進行している止まり木の盟員を救うのは今をおいてほかにない、とこれ以上ない危険な作戦を買って出てくれたのである。
止まり木を助けたい。
そこにあったのは、「たったひとつの想い」
こうしてJFFによる「止まり木救出作戦」が開始された。
盟主・渉自ら高速進軍で道を拓き、代理盟主の隣接を「尾漢三世」が奪取する。
この尾漢三世、立地からしてこの作戦に参加すれば間違いなく陥落せしめらることを承知の上で、最後に同盟の雰囲気を明るく保つべくJFFの掲示板に陰鬱な雰囲気の欠片もない辞世の句を残して出撃していった。
私はこの日、泊まりの仕事が入っていて職場にいた。
経過の詳細の連絡が入り、仕事の合間にその旨ゴン太に電話をして報告をする。
すでに尾漢三世の命をかけて奪った代理盟主の隣接地は奪還されていたが、すでに車は発射されている。
あとは援軍を掃除しきれるかどうかの勝負。援軍さえ消せれば計算では籠城は不可能なはず、そういう事故的なことが起こらなければ落とせるはずだったが、いかんせん電撃作戦であるため当然援軍の数などはわからない。
そして、夜遅い時間に車が着弾する。
…落ちた。とりかえした。
止まり木救出作戦、成功である。
だがこのときすでに尾漢三世の本拠は平和同盟の猛攻撃を受け、車着弾待ちの状態となっていた。
尾漢の城が燃える。
笑いながら敬礼して出撃していった勇者の最期だった。
このとき、私とゴン太は電話で状況を連絡し合っていた。
止まり木救出、そして尾漢戦死。
たかがゲームのはずなのに、本当に涙が止まらなかった。
電話をはさんで、ふたりとも号泣した。ずっと泣いた。
そして涙も枯れた翌日、再び止まり木は平和の手に落ちた。