★ゴン太王国★史演義 ~第三章 その3~ 惨劇の足音 | ブラウザ三国志ノート 「軍令」

ブラウザ三国志ノート 「軍令」

w2鯖 ★ゴン太王国★戦場カメラマン・ナミ@ZTKの戦争実況中継ブログ。非戦時は適当。

見事長安に隣接を果たした我がゴン太王国の士気はすごぶる高揚していた。
今まで武将砦をとったことはあっても、城への挑戦はいまだ未経験であった。

しばし時が過ぎ、すでに城を陥落せしめる同盟が出てきた頃、我々もおおまかな方針は以下のように定め、長安攻略にむけて動きだそうとしていた。


BEST:長安攻略に成功し、保有したままゲーム終了
GOOD:長安を確保→統一などを目指す同盟と「武将砦×2」を条件に交換する。

Bad Ending の代表的なもの3つ

(´д`)①:長安はとれず、攻略もできず空気のように終了
(´д`)②:長安を確保した後、奪われて終了
(´д`)③:宇宙戦争勃発に巻き込まれて塵となる

これらの想定のもと、我らが最も避けたいものはBadの①であった。
前期のように不本意とはいえ結果蝙蝠同盟の汚名を着たあげく、なにもできずに空気化。
こうなることだけは絶対に防ごうと、例え戦いに敗れてボロクソになろうとも長安にこだわっていこう、というのが当初の3期の方針だった。

しかし、ゴン太王国は人数が少ない。単独で城攻略などを考えては間違いなく落とした瞬間を狙われ敗北は免れないことはわかっていた。そこで提案されたのが同じく中規模で長安隣接を持つ「国境なき騎士団」との連携である。

とにかく長安を共同で攻略し、保有権やその他は後々外交で決めていくということで、先方にも了解が得られこれで長安攻略作戦もメドがたったかというときに、国境なき騎士団とは兄弟同盟とも言える「もぐー」同盟があろうことか当時まだウチの兄弟同盟とされていた(まあ向こうはすでに全くそんなことは思ってなかったことはわかっていたのだが)爆裂団と戦争を始めてしまったのだ。

その結果、我々は共同作業を持ちかけた国境なき騎士団と敵対関係になってしまうハメとなる。

戦況を見るに、強大なる爆裂団の前に国境なき騎士団やもぐー同盟の勝ち目は0に等しく、また我々もこれ以上爆裂団との関係を不本意に悪化させるわけにはいかず、国境なき騎士団に宣戦布告することとなった。

…最悪極まりないタイミングである。

これがもぐーがもっと早くに爆裂団と戦争を開始していたならば、ウチは普通に爆裂サイドで戦えばいいだけだった。ところが共同作戦がまとまったとたん、しかも元々提案したのはウチである。それがいきなり宣戦布告しなければならない状態となったわけだが、そもそもウチは国境なき騎士団にも、もぐーにも何の恨みもないわけで、当然戦意なんて上がるものではない。

爆裂団という同盟の戦争スタイルは1期の柑橘帝国によく似ている。
基本、村などは奪うもの、という全ては戦争前提とされたシステムで、登場したばかりの時は無秩序な名前の通りの山賊集団のようであったが、この頃にはすでに独自の編隊システムを確立し、完全に訓練された屈強なプロの戦争屋集団と化していたのである。

かつて爆裂団のボス、とらに直接爆裂団のことを聞いたことがある。
戦闘システム、盟員の戦争への意識、純粋な兵力、人数、IN時間。どれをとっても勝てる気がしなかった。
すでに爆裂団という同盟はそれほどまでに強大無比な存在となっていたのである。

さて、我々は当然爆裂団にも何の恨みもないわけで、しかし前期に続き今期までいざ戦争になって日和見していてはそれこそ同盟としての命が終わる。ここは爆裂団と共闘の上で国境なき騎士団&もぐーと戦う以外の選択肢はなかった。

しかし上で述べた通り、爆裂団という同盟は敵には容赦のかけらもないと評判。本格的に襲われたら最後、村その他、骨も残さず食いつくされるであろうことは予想に難くはなかった。
そして国境なき騎士団に対してウチらは追い目もあり、彼らに対してひとつの提案をすることになる。

それは、あっさり落ちてくれ。 という内容であった。

爆裂を相手に勝ち目はない。同じ敗北ならばレベル上げその他の猶予が盟員達に残されるように、あっさり盟主が陥落してウチの配下になってくれれば、拠点は保障するしレベル上げその他もできるように配慮する。

これだけである。

先方の盟主も勝ち目のない戦いであることは理解しており、こちらの提案を受けて盟主の首を差し出して被害を最小限にするということで合意した。
そして戦闘が開始されたが、思いのほか国境なき騎士団の抵抗が強い。さらには盟主の本拠も堅く守られており、無条件に落ちると甘くみていたこちらはいきなり大きな被害を出してしまうことになる。
防衛スコアくらい稼がせてもらおうということだったらしいが、この段階で予定は大幅に狂っていた。
この時盟主ゴン太は爆裂の大将とら、そして平和同盟のボス・仙人氏(旧リア氏)とスカイプかなにかでチャットしながら戦闘していたのだが、突然ゴン太からウチのチャットに大太文字でこんなひとことが。


「ヤバい。とらにばれた。終わった。」


一同唖然としたが、そもそもバレたって何が?って感じであったのが最初の印象である。
どうやら国境なき騎士団の盟主がゴン太からの「あっさり落ちてくれ」という意の書簡を /ALLY してしまったようで、その結果、国境なき騎士団の裏切りモノかスパイかはわからないが、そこから第三者に伝わり、さらにそこからとらに「ゴン太の戦争はフェイク」という内容で伝わったらしい。

しかし我々の国境なき騎士団への提案というのは単に被害を最小限にすべくあっけなく陥落してくれ、というだけのことであり、別に爆裂団にケンカを売るものではない。爆裂にヤられたらボロカスになるからウチらにさっさとやられとけ、というだけの話である。
まあ爆裂サイドから見れば面白くない話かも知れないが、だからといって裏切り行為には当たらないはずだと思った。

…ところがだ。

どうも向こうに伝わった話というのが、とんでもない尾ひれ羽ひれのついた内容だったようだ。




ゴン太は国境なき騎士団を被害最小限に落として配下とし、頃合いを見て武王同盟と連合して爆裂団を攻撃する計画である。




なんじゃこりゃ。

被害最小限にして落とすとこまでは合ってるが、そこから先の話はいったいどこから生まれたのだ。
全く身に覚えのないオマケがくっついている。
これはその時スカイプにいたゴン太も百も承知だったはず。

だがゴン太は釈明しなかった。
こうなった以上何を言ってもいいわけにしか聞こえないであろうことを知っていたから。

そこから先のゴン太への叱責のログはもう見るに堪えないものであった。
ゴン太自身も言い訳はいっさいせず、ただ言われるがままになっているだけだった。
こちらのチャットからは「ゴン太さん、もういい」という声があふれかえり、リアルに泣きだす者まで出る始末。

そして最後に仙人氏から出た言葉は、

「明日、武王同盟に対して宣戦布告しその首を挙げてくるのならば、今ひとたび信頼してもよい」

という残酷な提案であった。

彼らにとっては元々大勢力を誇る武王同盟は天下統一には邪魔な存在であり、遅かれ早かれ討伐しなければならない存在であった。今回の件については基本的に無関係であったはずだが、これをすぐにも出陣し討ち果たすならば今回の件は許す、というのである。
まあ彼らはそもそも第三者の半分捏造の入った情報を信じているのであるから、これは別に仙人氏を責めることはできない。この情報では武王同盟はウチと組んで爆裂平和連合を攻めることになっているわけだから、ある意味助け舟的なつもりでの提案であったのかもしれない。

ゴン太はその場はとりあえず「わかった」と返事し、チャットを後にした。

だが、武王同盟は1期からの友好国家で、実際のところは今回の件について完全になんの咎もない。
これを突然こんな理由で攻撃することなどできようはずもない。


丑三つ時だった。










★ゴン太★ 自決。